トーヨー PROXES R1R の特徴
タイヤ性能
トーヨーのスポーツタイヤと言えば、長い間「TRAMPIO」シリーズでした。20年以上に渡ってトップに位置付けられていました。しかし、北米とヨーロッパではグローバルブランドである「PROXES」が高い評価を受けていたことで、国内でも「PROXES」が新たな高性能タイヤのブランドとして採用され、「TRAMPIO」の後継ブランドとなったのです。
トーヨー「PROXES R1R」は元々「TRAMPIO」ブランドで誕生しましたが、「PROXES」に編入されよりスパルタンなスポーツタイヤとして生まれ変わりました。
タイヤインプレッション
トーヨー「PROXES R1R」の特徴は、なんといってもそのトレッドパターンにあります。Sタイヤのコンパウンドを採用し、豪快に斜めにカットされたパターンは、一つ一つのブロック面積を大きくして、強烈なグリップ性能を生み出します。また、縦溝を持たないアローヘッド型グルーブは高い排水性の実現を謳っています。
このタイヤは、一見レイン用のSタイヤと見間違えるほどで、グリップ性能に限れば「RE11」や「DIREZZA」にも勝る性能を持つと言われています。
実際の評価でもトーヨー「PROXES R1R」は、タイヤの温度上昇が早くその為にグリップ感を直ぐに得ることができ、そのグリップ感は圧巻。しかし、持続を図ることはやや苦手のようで、衰えも早く訪れるように感じるようです。
グリップそのものは、縦よりも横方向に優れている印象で、この性能を活かすような走り方ができればかなりの満足感を得られるかもしれません。スポーツ走行でブレーキングをしながらステアリングを切るような操作をしたとしても、タイヤが反応してくれ修正が図れることで、それほどの自信が無いユーザーであってもドライビングを楽しむことが出来そうです。
走行後のトレッド面は、熱で溶けたタイヤカスが貼り付くように付着していることがあり、正にSタイヤの走行後のようです。
ウェット性能は、ヘビーウェット路面ではさすがに滑りだしがあるようです。しかし、雨の降り出しやそれ程でもないウェット路面では、グリップ感もありスムーズな旋回が得られるという評価が見られました。
トーヨー「PROXES R1R」は、強力なグリップ性能によりサーキットでのラップタイム更新や、ジムカーナなどをメインにする人にはお勧めです。しかし、一般的な街乗りでは、硬さを感じ静粛性も必ずしも優れているとは言えない為に、スポーツタイヤのトータル性能では高評価を得られないことが多いようです。
正直なところ知名度的にもいまいちですが、一部のユーザーからは絶大な信頼があり、割り切った使い方をする人には満足度の高いタイヤと言えるかもしれません。

