WANLI(ワンリー)タイヤ性能比較

タイヤ情報
(2017.4更新)
wanli

 「WANLI」タイヤは、中国のSCTR(South China Tire Rubber)が製造するタイヤブランドです。1988年に設立され、乗用車、バス、トラックなどその製造は多種に渡ります。

 また、米国ファイアストンタイヤの技術指導の下でタイヤ製造が行われ、主に西ヨーロッパや北アメリカなどを中心に110の国と地域に輸出した実績を持っています。

 WANLIタイヤは2005年には24インチの高性能SUVタイヤを開発。2007年4月には26インチの超高性能SUVタイヤを開発。2007年5月にはランフラットタイヤの開発に成功しました。将来的には、年間2000万本のタイヤ生産を目指すグローバル企業です。

 WANLIタイヤは中国メーカーの筆頭として黎明期より確認することが出来ます。他メーカーの中国での製造は一般的ですが、中国ブランドと製造国中国ではその印象も異なります。その中でも価格への認知により現在に至っています。

 ラインアップはスポーツタイヤ「S-1097」をフラッグシップに、コンフォートタイヤの「S-1063」、ミニバンタイヤ「Sー1023」、SUVの「S-1089」は24インチの設定もありドレスアップなどへの対応も想定されます。

 正直、性能や信頼性では大味なところも感じられます。しかし、それを払拭する価格面での訴えが特徴です。ただ最近は中国製造のPBタイヤの台頭もあり、その印象も以前ほどではないかもしれません。

 それでもドリフト用として固定ユーザーも見られ、アジアンタイヤとしてこれまで培った地位は確保しているのでは。

WANLIタイヤ性能比較

スポーツ

ドリフト初心者にもお勧め。スポーツタイヤの標準性能追及

中央の2本の縦溝は、ステアリングの初期反応を高める効果があり、また湾曲した横溝は排水性の向上が図られウェットでの性能向上を謳う。ドリフト用としては初心者にお勧めか。

コンフォート

アジアンタイヤとしては使い勝手の良さが評価されている

ドレスアップやドリフトなど使用される範囲は幅広い。よって、カテゴリーではコンフォートに留まらず、スポーツコンフォートからミニバンまで対応する懐の深さが見られる。アジアンタイヤとしては使い勝手の良さが評価されているタイヤ。

ミニバン

標準性能を主張、ミニバンタイヤとしての受け入れも進む

国内への導入サイズは主にミニバンや一部SUVなどの対応がフィットしそうであり、ここではミニバンタイヤとしてポジショニング。静粛性と乗り心地に対しては総じて標準的な印象が持たれる。

SUV

S-1089 (H/T)
ドライグリップとウェットへの拘りを示す。ドレスアップに最適

オンロード用H/Tを謳うSUVタイヤ。設定サイズから大型のSUVやインチアップなどを対象にしていることが伺える。トレッドパターンは特徴的なX型のグルーブ、ブロック形状の配列に影響しており、グリップ性能への期待感を示す。