2013タイヤ新製品情報

コンチネンタル ContiPremiumContact 5

 コンチネンタルでは、「ContiPremiumContact」シリーズの最新モデルとなる「ContiPremiumContact 5(コンチ・プレミアム・コンタクト5)」を発表しています。

 「ContiPremiumContact 5」は、フラッグシップスポーツタイヤ「ContiSportContact 5」 やエコタイヤ「ContiEcoContact 5」で開発された最新技術を採用し、従来モデルと比較して、ウェット制動距離15%短縮、転がり抵抗8%低減、燃費性能12%向上、乗り心地5%改良されるなど大幅な性能向上が果たされています。

 技術としては以下の特徴が示されます。

「マクロ・ブロック・テクノロジー」
 非対称トレッドパターンのアウトサイドに採用、幅広のショルダーが横方向の剛性を高め、放射状に柔軟性を持たせたブロック形状がより大きな接地面を確保。操縦安定性と走行安定性、グリップ性能に貢献する。

「3Dエッジ」 
 ブロックの巻込みを防いでトレッドの表面積を広く保つ為、より大きな制動力を得ることができる。サイプはワイパーのような働きで水膜を分解、ウェットでの制動距離を短縮させる。

「アクア・グルーブ」 
 今回新採用の技術。高速走行時でもトレッド剛性を損なうことなく、排水をすばやく効果的に行うことができる。

「ウィスパー・バー」 
 個々のブロックをつなぐラバー・セグメントで、これにより発生したノイズが周囲に漏れるのを防ぎ騒音を最小限に抑制する。

 なお、発売サイズは195/65R15 と 205/55R16 の2サイズ。サイズラインナップは順次拡大予定。発売は既に開始されている。

【2013.12.7】
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ダンロップ エナセーブ 100

 ダンロップの住友ゴムでは、石油や石炭などの化石資源を全く使用しない100%石油外天然資源タイヤ「エナセーブ 100(ヒャク)」を発表しています。

 ダンロップの石油外天然資源タイヤは、2006年に石油外天然資源比率を70%に高めた「エナセーブ ES801」を発売、2008年にはその比率を97%にまで高めた「エナセーブ97」が発売となりました。

 2011年には原材料の全てを天然資源化した「100%石油外天然資源タイヤ」のプロトタイプを発表しています。

 そして2013年9月には公式に製品としての存在が示され、今回東京モーターショーの開催により、100%石油外天然資源タイヤ「エナセーブ 100」を発表するに至っています。

 技術的な点に関しては、通常同社の一般的なタイヤは石油由来の原材料が約60%を占めるよう。「エナセーブ 100」はこれら全てを天然資源に置換えたことになります。

 具体的には以下の通りです。

合成ゴム→天然ゴム
カーボンブラック→シリカ
鉱物油→植物油
合成繊維→植物性繊維 など。

 原材料の置き換えと新パターンデザイン、新プロファイルの採用により、「エナセーブ97」と比較して、耐磨耗性能を19%向上させロングライフ性能を確保し、省資源化をも実現しています。

 当然低燃費タイヤとしての規定を満たし、ラベリング制度のグレーディングは「エナセーブ97」同様、転がり抵抗係数「AA」、ウェットグリップ性能「b」となります。

 発売サイズは、195/65R15 91Hの1サイズ。発売時期は、2013年11月22日から。

【2013.11.22】
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トーヨー スタッドレスタイヤ「GARIT G0」北海道限定

 トーヨーでは、氷上性能に特化した乗用車用スタッドレスタイヤ「GARIT G0(ガリット・ジーゼロ)」を北海道限定で発売すると発表しています。

 これ先日のヨコハマに続くもの、その前は昨シーズンのブリヂストンです。いずれも195/65R15の汎用性の高い1サイズ限定です。

 「GARIT G0」の特徴は高い氷上性能を発揮すること。その為に高度な技術の投入が図られています。

 素材技術としては、氷への引っ掻きを強烈に発揮する「鬼クルミの殻」を従来比15%増量しています。滑りの原因となる水膜には瞬時に吸水する「新カーボニックパウダー」を採用、温度に左右されずゴムの柔らかさを確保する「ナノゲル」も採用しています。

 トレッドデザインは、サイプの閉じ込みを抑制し接地圧をさらに均一化する「NEW吸着3Dサイプ」を採用。これを同社製品で最多、従来品比で33%増となる4,000本配置しています。

 結果、アイス制動距離は従来品比23%、アイス加速タイムは31%、アイス旋回タイムは5%などそれぞれ短縮を実現しています。

 「GARIT G0」は、北海道の都市部特有の路面状態に考慮したアイス性能特化型スタッドレスタイヤを謳い、先行するヨコハマ、ブリヂストンを追従します。

 発売サイズは、195/65R15 91Q の1サイズ。発売時期は、2013年11月14日より北海道限定です。

【2013.10.5】
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ヨコハマ スタッドレスタイヤ「iceGUARD Evolution iG01」北海道限定

 ヨコハマでは、氷上性能に特化した乗用車用スタッドレスタイヤ「iceGUARD Evolution iG01(アイスガード エボリューション アイジーゼロイチ)」を北海道限定で発売すると発表しています。

 昨シーズンはブリヂストンがやはり北海道限定で氷上性能に特化した「BLIZZAK SI-12」を発売しています。「BLIZZAK REVO GZ」と比較して、氷上制動距離が19%、氷上加速タイムが21%、氷上旋回タイムが12%などの短縮を謳います。

 実際その性能は相当凄いという評価、これまでのスタッドレスタイヤの次元を超えるものであったということ。しかし効き過ぎることでの耐久性などの問題もあり全国展開には及んでいません。

 そして今回発表されたヨコハマの「iceGUARD Evolution iG01」も同様の位置付けになるのでは。

 気になる投入技術は「iceGUARD 5」の「スーパー吸水ゴム」を進化させ、氷上でのタイヤが滑る原因となる薄い水膜を吸水する「新マイクロ吸水バルーン」を約1.5倍に増量しています。

 また吸水効果を補完する従来の「吸水ホワイトゲル」を最大30倍に大きくした「エボ吸水ホワイトゲル」を開発し水膜の吸水力を飛躍的に向上させました。

 更に氷路面への接地性を高める「シームレスブロック」や優れたエッジ効果を発揮する「ジグザグメイングルーブ」など新技術を搭載した新トレッドパターンを採用、「iceGUARD 5」比較して氷上制動性能を20%、氷上コーナリング性能を12%高めているという。

 これだけでも凄い性能を期待させます。今後の展開には今シーズンを経なければなりません。「iceGUARD 5」の後継として登場することになるのか興味ありますね。

 発売サイズは、195/65R15 91Q の1サイズ。発売時期は、2013年10月25日より北海道限定です。

【2013.10.3】
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グッドイヤー EfficientGrip SUVサイズ追加

 グッドイヤーでは、欧州グッドイヤーが開発したオンロード用プレミアムSUVタイヤ「EfficientGrip SUV」に8サイズを追加しています。

 「EfficientGrip SUV」の既存サイズ設定は7サイズです。今回8サイズが追加されることで15サイズに拡大されます。

 「EfficientGrip SUV」の従来品は「WRANGLER HP」、これに対し静粛性、乗り心地、グリップ性能の大幅な向上を実現しています。「乗用車化」「ハイパフォーマンス化」が進行する現在のSUV事情に配慮し、その特性に沿うよう開発されたことが強調されたタイヤです。

 今回追加されたサイズは、275/40R20 102V ~ 245/65R17 107H の8サイズ。発売時期は、2013年9月から順次。

【2013.9.4】
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ピレリ スタッドレスタイヤ「Winter SOTTOZERO 3」

 ピレリでは第3世代を謳う乗用車の中大型車用スタッフドレスタイヤ「Winter SOTTOZERO 3(ウインター・ソットゼロ・スリー)」を発表しています。

 「Winter SOTTOZERO 3」は、中高出力のプレミアム車用に開発されたウルトラハイパフォーマンスタイヤです。イタリア、オーストリア、スウェーデン、フィンランド、ニュージーランドなど厳しい冬の環境でテストを実行し、車両の持つスポーツ特性をさらに高めるよう設計されています。

 テクノロジーとして3Dサイプの採用は、接地面積を最適化することで雪上でのグリップ性能を高めます。コンパウンドは、ウェット路面や氷上においてロードホールディング性能を高め、車両の運動性能向上に貢献します。

 丸みを帯びたショルダーは排水性に貢献、またプロファイルの最適化によるライフ性能確保も実現しています。

 ドライ路面では走行安定性を維持するなど、冬の様々なコンディションにおいて従来品よりトータル性能の高レベル化が見られます。

 ピレリのスタッドレスタイヤラインアップで「SOTTOZERO」は高出力のプレミアムカーをターゲットにしています。故に装着範囲は限定的です。サイズ拡大により圧倒的なフォローの広さを誇る国内メーカーとはやや趣きが異なります。

 なお、発売サイズは17~19インチの16サイズ、内ランフラットは3サイズ。発売時期は、2013年9月より順次。

【2013.9.3】
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トーヨー SUV/4×4スタッドレスタイヤ OBSERVE GSi-5

 トーヨーでは、SUV/4×4スタッドレスタイヤとして「OBSERVE GSi-5(オブザーブ・ジーエスアイ ファイブ)」を発表しています。

 同社では、SUV/4×4に対してSUV/CCV専用スタッドレスタイヤの表現を使います。SUVは(Sports Utility Vehicle)の略であり、オフロードタイプの4輪駆動車に乗用車的な性能を加え、主に街中での走行をメインにする車です。対して、CCVは(Cross Country Vehicle)の略で、クロカン車や4×4車などのオフロード車を指すことが多く、同じ4輪駆動車でも軟派なSUVと硬派なCCV、要はSUV/4×4です。

 「OBSERVE GSi-5」は2004年に発売された「Winter TRANPATH S1」の後継です。それまでの「TRANPATH」から過去の使用名称である「OBSERVE」へ、拘りは何でしょうね?

 いずれにしても、「Winter TRANPATH S1」は発売から相当経過していますので、今回の新型へのチェンジは好感が持てます。

 さて、今回搭載されるテクノロジーですが、SUVは車高が高く重量が重いため、一般的にタイヤへの負荷が大きくなります。また、雪道では駆動・発進力などのトラクション性能がタイヤに求められる傾向にあり、この点での強化がカギとなります。

 その点から、「360°サイプ」は六角形のサイプが全方向にエッジ効果を発揮し、発進・制動・コーナリング時にアイスバーンをしっかりグリップします。

 縦方向だけでなく、横や斜めのすべりにも対応した「ファーストエッジ加工」は、慣らし運転をしていない新品のタイヤでも全方向に効きが発揮されます。

 ブロックのサイプ内部断面に、アイスバーンで高いグリップ力を発揮する「3Dグリップサイプ」を設定。発進・制動・コーナリング時に凹凸が支え合い、高い剛性を保持します。

 「バイトエッジ」は、ギザギザのブロック形状がスノー路面の走行において、すぐれたトラクション性能と制動力を発揮します。

 また、シリカを分散良く配合することにより、アイスバーンではタイヤを密着させてグリップ力を確保。天然素材の竹炭配合により、スリップの原因となるミクロの水膜を効率よく吸水し、安全な走行性能を確保。そして鬼クルミ配合によりアイス路面を引っ掻き高いグリップ力を確保します。密着、吸水、引っ掻きが効率よく行われます。

 更に高強力プライ構造や高強力ベルト構造、リム変形を防止するリムプロテクターなどを採用では車高が高く重量ある車両の安定化に貢献します。

 これら多くのテクノロジーは同社の乗用車用やミニバン用スタッドレスタイヤの技術を踏襲したもの。そこから最適化して今回の発売に至っているのでは。

 なお、発売サイズは、265/60 R18 110Q ~ 225/80 R15 105Q の14サイズ。発売時期は、2013年9月2日から。

【2013.8.9】
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 ミシュランでは、昨シーズン発売の乗用車用スタッドレスタイヤ「X-ICE XI3」のサイズ追加を発表しています。

 今回新たに発売するサイズは、245/45R19~155/65R13の28サイズで合計60サイズになります。これにより市場カバー率は82.7%に達し、より多くのユーザーへ「X-ICE XI3」を提供することが可能となります。

 「X-ICE XI3」は、「X-ICE」シリーズ第三世代を謳いアイス性能の更なる向上を第一に、耐久性、省燃費性、静粛性をも高次元で確保することを目指して開発されています。開発は日本の研究開発実験部を中心に北海道をメインに行われ、日本ユーザーの高い要求に応えるタイヤです。

 なお、追加サイズは2013年9月1日より順次。

 ミシュラン「X-ICE XI3」詳細

【2013.8.3】
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 ブリヂストンでは、従来品「BLIZZAK REVO GZ」の後継となる「BLIZZAK VRX(ブリザック ヴイアールエックス)」を発表しています。

 「BLIZZAK VRX」は、同社のスタッドレスタイヤ「ブリザック」誕生から25年間で積み重ねた技術の集大成を謳い、「アクティブ発泡ゴム」「新非対称パタン」「新非対称サイド形状」の3つの新技術を採用しています。

 これにより氷路面におけるブレーキの効きだけではなく、乾いた路面や濡れた路面などさまざまな冬道で優れた性能を発揮するという。特に安全性能として重要な氷上ブレーキ性能、ウェットブレーキ性能の向上に加え、低燃費性能の向上も実現しているそう。

 「アクティブ発泡ゴム」は、水路の表面を親水性素材でコーティングし、気泡の内側の壁に沿って「水膜」が流れ込みやすいため、路面の「水膜」を積極的に除去。タイヤが氷路面にしっかりと密着し、氷上でのグリップ力を大幅に高めます。

 「新非対称パタン」は、トレッドパタン内側と外側を役割毎に最適化、またブロック剛性を確保したままでブロックサイズを小さくしています。これにより、氷路面の小さな凹凸にブロックがしっかりと接地するため、さまざまな冬道で高いグリップ力を発揮します。

 「新非対称サイド形状」は、低燃費タイヤ「ECOPIA PZ」シリーズと従来品「REVO GZ」の技術を応用、車両のふらつきを軽減し、高い直進安定性を確保しています。

 最新技術の採用により、従来品「BLIZZAK REVO GZ」との比較では、氷上ブレーキ、ウェットブレーキ、転がり抵抗の比較でいずれも10%の短縮を訴えます。

 スタッドレスタイヤブランドとしての筆頭を維持する「BLIZZAK」ですので、最新へのチェンジでは高い注目を得ることは間違いなし。期待したいですね。

 発売サイズは、245/40R20 95Q ~ 135/80R12 68Q の108サイズ。発売時期は、2013年9月1日から。

【2013.7.19】
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 ダンロップの住友ゴムでは、乗用車用スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX」の技術を採用したSUV用スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX SJ8」を発表しています。

 「WINTER MAXX SJ8」は、乗用車用スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX」で採用した氷の路面をしっかり引っ掻く「MAXXシャープエッジ」と、ダンロップ独自の新材料開発技術「4D NANO DESIGN」により開発された強くて柔らかい「ナノフィットゴム」を採用しています。

 また、「WINTER MAXX SJ8」専用パターンにより、氷上性能をはじめ雪上、シャーベット、ドライ、ウエット路面まで冬の様々な路面で高い性能発揮を謳います。

 「MAXXシャープエッジ」は、「ミウラ折りサイプ」のサイプ幅を従来品より25%細くし、ブロックの倒れこみを抑制。サイプの数も増やすことができるため、タイヤ全体のエッジ成分が従来品に比べ9%アップ、路面への引っ掻き効果を高め氷上ブレーキ性能を向上しています。

 「ナノフィットゴム」は、「4D NANO DESIGN」によりナノ領域での柔軟性とマクロ領域での剛性を両立したゴム。軟化剤がゴム内部でクッションの役割を果たし、ナノ領域の氷の凹凸に柔軟に変形し、強く密着することで、氷上ブレーキ性能を向上。また、高密度シリカがゴム内部でネットワークを構築することで支え合い、マクロ領域のゴムの剛性を高めています。

 専用パターンは、雪を踏み固めることで雪上のトラクション性能を生む、雪柱せん断力を最大化する為に方向性パターンを採用。ミドルブロックに配置したT字型の溝が効果的に雪を固めて雪上路面を掴みます。更にパターン全体の剛性を高めることで、高速走行時の操縦安定性能が向上しています。

 この技術により、従来品となる「GRANDTREK SJ7」と比較して、氷上ブレーキ性能が11%向上、高速走行時の操縦安定性能が12%向上。その他氷上、雪上、ドライ、ウエット、静粛性能全てにおいて向上を訴えます。

 発売サイズは、225/55R19 99Q ~ 175/80R15 90Q の30サイズ。発売時期は、2013年9月から。

【2013.7.19】
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 グッドイヤーでは、新型スタッドレスタイヤ「ICE NAVI 6(アイス ナビ 6)」を発表しています。

 「ICE NAVI 6」は、「雪上・氷上」「ロングライフ」「ドライ・ウェット」の各性能を高次元の領域まで進化させたスタッドレスタイヤであることを謳います。

 グッドイヤーによると消費者アンケート調査で、「氷上・雪上性能」に次いで最も重要視する性能が「ロングライフ」であるという。

 「ICE NAVI 6」はこの性能が大幅に向上しており、冬の走行で高いスタッドレスタイヤの性能を求めるユーザーがターゲットであると自信を示しています。

 3つの性能実現には、新コンパウンドと新構造プロファイルの採用が大きな要因です。新コンパウンドは、撥水・密着効果を高め、分子間断裂・発熱を抑え、ウェット路面への追従性能をアップさせているよう。

 また、新構造プロファイルでは、エッジ成分・ラグ溝容積をアップさせ、ドライ操縦安定性能を向上たパターンなど、これまで以上の高性能化を強く意識させます。

 今回示される3つの性能はスタッドレスタイヤではすべて重要です。更に近年は低燃費化も強くも求められるようになっており、この実現にも興味は高まります。

 昨シーズンは新型スタッドレスタイヤのラッシュとなりました。その為今シーズンの発売はある意味目立ちます。従来品「ICE NAVI ZEAⅡ」は2009年発売により昨シーズンはかなり厳しい商戦であったはず。今シーズンへの期待は膨らみます。

 発売サイズは、145/80R13 75Q ~ 225/45R19 92Q までの74サイズ。発売時期は、2013年8月1日から。

【2013.6.28】
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 ヨコハマでは、今年3月に発売したスタンダード低燃費タイヤ「ECOS ES31」のサイズ追加を発表しています。

 既存サイズは145/80R13 75S ~ 225/45R18 95Wの30サイズ。これに165/80R13 83S ~ 215/45R18 93Wの20サイズが追加となり、全50サイズとなります。

 スタンダードカテゴリーの特徴のひとつはフォロー範囲の広さです。要はサイズ設定の多さということ。闇雲に増やせばいいというものではありませんが、全50サイズならまぁいい感じと言うレベルかと。

 軽カーからコンパクトカー、セダン、ミニバン、1BOX・・など、車種特性を超えて標準性能を発揮するのがスタンダードタイヤです。低燃費タイヤ化でも基本性能は重視され、今シーズンは注目のカテゴリーです。

 なお、「ECOS ES31」はラベリング制度での転がり抵抗係数は「A」、ウェットグリップ性能は「c」となっています。

 サイズ拡大対応は、2013年7月1日から。

【2013.6.22】
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 ブリヂストンでは、低燃費タイヤ「ECOPIA EP001S」、EV専用低燃費タイヤ「ECOPIA EV-01」の両タイヤに、サイドをカラーリングした「カラーサイドタイヤ」の発売を発表しています。

 「カラーサイドタイヤ」のカラーリングは、剥がれにくく高精細な画質を実現するインク技術を、変色防止に優れたゴム技術の上に実現しています。よってタイヤ質量が増えることはなく、低燃費性能やウェットブレーキ性能などを維持しながら、タイヤのドレスアップが可能という。

 一見、ホワイトリボンのような雰囲気をも感じさせます。ピレリF1タイヤでも性能により異なるカラーリングが施されていますが、これに通ずるものか? これとは違うな。

 写真で見る限りは意外と洗練されたイメージです。カラー幅はある意味最小限、くどくどしさはなく装着によリ栄える車種もありそうです。

 正式な商品名は、「ECOPIA EP001S COLORSIDE」、「ECOPIA EV-01 COLORSIDE」となり、それぞれグリーンとブルーのカラーが施されます。

 サイズは「ECOPIA EP001S COLORSIDE」が195/65R15 91H、205/55R16 91V の2サイズ。「ECOPIA EV-01 COLORSIDE」が175/65R15 84S、205/55R16 91V の2サイズ。

 発売時期は、「ECOPIA EP001S COLORSIDE」195/65R15 91Hが2013年7月1日、それ以外は10月1日となっています。

【2013.6.13】
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 ヨコハマでは、「BluEarth」シリーズのフラッグシップとなる「BluEarth-1 EF20(ブルーアース・ワン・イーエフ・ニーマル)」を発表しています。

 「BluEarth-1 EF20」は、タイヤラベリング制度で転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「a」の最高グレードを達成しています。

 従来品となる「BluEarth-1 AAA spec」は、転がり抵抗係数は「AAA」に対して、ウェットグリップ性能は「c」です。この進化では「AAA」の低燃費性能を損なうことなくウェットグリップ性能を大幅に向上させたことが特徴となります。

 これ「ナノブレンドゴム」を世界最高性能の大型放射光施設「SPring-8」で検証し、より精密に、より高性能にチューンアップすることで最高峰の性能を実現しています。

 また、接地面積を拡大した非対称トレッドパターンが高いウェットグリップと剛性を発揮。燃費向上に貢献する「ディンプルサイドデザイン」や「フラットロゴデザイン」も採用。プロファイルも見直し「多目的遺伝的アルゴリズム」を導入し専用の低燃費構造を開発しているという。

 更に空気漏れを抑制する素材「AIRTEX Advanced liner」やロードノイズを低減する「サイレントリング」を踏襲、静粛性にも配慮した低燃費タイヤを訴えます。

 ブリヂストンとトーヨでは昨シーズン「AAA/a」を実現しており、「BluEarth-1 EF20」はそれに次ぐことになります。

 「AAA/a」は転がり抵抗低減とウェットグリップという相反する性能を最高レベルで達成したタイヤですので、各メーカーの低燃費タイヤラインアップではフラッグシップとしての役割を果たします。

 発売サイズは、195/65R15 91Hの1サイズ。発売時期は、2013年7月から。

【2013.5.30】
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 ヨコハマでは、低燃費タイヤ「BluEarth-A(ブルーアース・エース)」のリニューアルを発表しています。

 「BluEarth-A」は2012年2月に発売、「DNA Earth-1」の後継として登場しました。ラベリング制度では転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「b」を達成しています。

 今回のリニューアルでは、転がり抵抗係数は「A」を維持しながら、ウェットグリップ性能を従来の「b」から最高グレードの「a」に進化させています。

 これコンパウンド配合技術「ナノブレンドゴム」を全面的に見直したことが大きい。低燃費性能や耐磨耗性能は維持しながらも、ウェットグリップ性能を大幅に向上しています。

 またトータル性能もハイレベルでバランスさせ、タイヤラベルのデザインも変更しているという。

 なお、「A/a」グレードとなるサイズは、195/65R15 91H ~ 245/35R20 95Wの全45サイズ。175/65R14 82H ~ 235/30R20 88Wの18サイズについては「A/b」グレードの現行商品を継続販売する。発売は、2013年7月1日から。

【2013.5.30】
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 ブリヂストンでは、スタンダード低燃費タイヤ「NEXTRY」に「NEXTRY TYPE L」、「NEXTRY TYPE S」の追加を発表しています。

 「NEXTRY」はこの春発売された製品です。「ナノプロ・テック」を採用し発熱でのエネルギーロスを抑制、基本性能を犠牲にすることなく転がり抵抗の低減を謳います。ラベリング制度では、転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「c」を実現しています。

 今回発表された「NEXTRY TYPE L」は、ロングライフ専用トレッドゴムを採用し、「NEXTRY」と比較して磨耗ライフ性能が20%向上しており、更なる長寿命化の実現を果たしているよう。

 また「NEXTRY TYPE S」は、オールシーズン性能が特徴です。浅雪やシャーベットなどでの走行に配慮した新パタンを採用し、「NEXTRY」と比較して雪上ブレーキ性能が27%向上しており、緊急時の降雪時にも対応できるとしています。但しスタッドレスタイヤではありません。

 いずれも「NEXTRY」の新製品を訴えますが、低燃費タイヤの規定は満たしていません。発売もブリヂストンタイヤショップに限定されます。

 今回の追加は発売間もない「NEXTRY」を踏襲した進化とは捉えられないかと。名称こそ「NEXTRY」を謳いますが、製品特性としては別と捕らえるべきでしょう。販売ルートの限定化もその意味を持たせていると考えます。

 発売サイズは、「NEXTRY TYPE L」が 145/80R13 75S ~ 195/65R15 91Sまでの8サイズ。「NEXTRY TYPE S」が 145/80R13 75S ~ 195/65R15 91Sまでの8サイズ。発売時期は、2013年6月18日からブリヂストンタイヤショップで。

【2013.5.28】
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 ミシュランでは、新コンフォートタイヤを謳う低燃費タイヤ「PRIMACY 3」を発表しています。既に欧州では発売されており、国内でもいよいよ導入開始になります。

 「PRIMACY 3」は、「静かでゆったり」と「高速での爽快感」の双方に拘る人のニーズに応えることをコンセプトに、「アクティブコンフォート」と呼ばれる次世代コンフォートタイヤを強調しています。

 開発では、3スタビリテクノロジーをメインにPRIMACYシリーズのコンフォート性能を継承しながら、高次元の高速安定性やウェットグリップの向上を実現しているという。

 3スタビリテクノロジーは、コンタクトテクノロジー、ブロックテクノロジー、ミックステクノロジーのこと。

 具体的には、コンタクトテクノロジーは、「アクティブコンフォート」のダイナミックな動きを支える為に従来のコンフォートタイヤに対し、よりワイドな接地面形状を採用。これにより高い接地面効果を示し、高速走行時の横風等に対しても安定感のある走りが期待されます。

 ブロックテクノロジーは、ブロック側面にインターロッキングバンドを装備し、ブロックの倒れ込みを抑制。これによりドライ路面でもウェット路面でも安定した接地面を確保。

 また、ブロックエッジにはスポーツタイヤに用いられる技術チャンファーデザインを採用、ブレーキング時の接地面を最適化しています。

 そしてミックステクノロジーは、ウェット性能を向上させながらも転がり抵抗を犠牲にしないコンパウンドを採用しています。

 この特徴的なテクノロジーにより、ラベリング制度での転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「b」をも実現しています。

 「PRIMACY 3」は、「アクティブコンフォート」を提唱し新たなコンフォートタイヤを印象付けています。これによりカテゴリーは、コンフォートタイヤではなくプレミアムコンフォートタイヤへのポジショニングが適しているのではと考えます。

 現在ミシュランでは、「PRIMACY LC」と「PRIMACY HP」がプレミアムコンフォートにラインアップされていますが、これらは「PRIMACY 3」への継承も聞こえてきます。

 「PRIMACY LC」の極上の静粛性、「PRIMACY HP」の運動性能、この両立が「PRIMACY 3」かと。ただ今回設定されるタイヤサイズは少し難しさ感じられそうですが・・

 発売サイズは、205/65R16 95V ~ 245/45R18 100Y XL AO の21サイズ。発売時期は2013年6月1日より順次。

【2013.4.24】
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 グッドイヤー「EAGLE F1 ASYMMETRIC2」は、「EAGLE F1 ASYMMETRIC」の後継として2012年2月に発売されました。

 欧州グッドイヤーで開発されヨーロピアンハイパフォーマンスタイヤを謳い、世界戦略商品のトップグレードに位置されたタイヤです。スポーツカーから大型高性能セダンまで幅広くカバー出来る性能を謳います。

 タイヤのパターンは従来品の非対称パターンを継承しつつも進化し、燃費性能、耐磨耗性能を落とさずにウェット路におけるブレーキング性能を向上させているという。

 また、カーカスをねじれ剛性に強いクロスプライ構造にすることで、ドライ路面におけるブレーキ性能も向上。燃費性能では、フューエル・セービング・テクノロジーの採用で、タイヤ材料の低減と構成素材の最適化を図り、タイヤの発熱を抑え転がり抵抗の低減を実現しています。

 発売サイズは、今回新たに295/30R19、225/45R18が追加となり全36サイズです。また235/50R18はラベリング制度での転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「a」となっており、低燃費タイヤの要件を満たしていることになります。

 それ以外でも28サイズでウェットグリップ性能「a」、7サイズで同「b」となり、ウェット性能向上への根拠を示す事になります。

【2013.4.16】
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 ヨコハマでは、「ADVAN NEOVA AD08」をチューニングし進化させた「ADVAN NEOVA AD08R」を発表しています。

 「ADVAN NEOVA AD08R」は、ドライ、ウェット性能と耐磨耗性能が評価された従来品「ADVAN NEOVA AD08」のトレッドパターンを継承。従来のコンパウンドに対して、初期グリップ力とコントロール性の向上を目標に開発された新コンパウンド「MSコンパウンド2R」を採用しています。

 従来を継続するトレッドパターンは、一見唐草模様にも似たデザインです。「シーケンシャルラウンドグルーブ」と呼ばれる特徴的な溝の構成は、タイヤライフの向上とウェットでの排水性に優れています。また、「ユニブロックショルダー」は切れ目ない周方向に連続する単一ブロックで、強大なグリップ力を確保します。

 このデザインを継承しながらコンパウンドは「MSコンパウンド2」から「MSコンパウンド2R」に進化。従来に比較してカーボン増量によるドライグリップ向上、マイクロシリカ配合によるウェットグリップ確保。更に高分子ブレンドポリマー配合でコンパウンド剛性と耐磨耗性を両立、そしてモータースポーツタイヤにも採用されている「オレンジオイル」配合で路面追従性を向上させています。

 これにより、サーキット走行では1周目から「ADVAN NEOVA AD08」を0.581秒上回るラップタイムを記録。ラップタイム平均0.685秒短縮、ラップタイムベスト0.686秒短縮も記録しています。

 周回を重ねてからも優れたグリップ持続性を発揮し、ドライバーを満足させる「速さと楽しさ」を実現しているという。正に「R」の称号を得たことで更なる進化が期待されます。

 発売サイズは、185/55R15 82V ~ 275/35R19 96Wの44サイズ。発売時期は2013年3月8日から順次。

【2013.3.9】
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 グッドイヤーでは、欧州グッドイヤーが開発したプレミアムSUV「EfficientGrip SUV」の国内導入を発表しています。

 「EfficientGrip SUV」は、従来品となる「WRANGLER HP」に対して、静粛性、乗り心地、グリップ性能の大幅な向上を実現しているという。「乗用車化」「ハイパフォーマンス化」が進行する現在のSUV事情に配慮し、その特性に沿うよう開発されたことが強調されています。

 「EfficientGrip SUV」の静粛性はQuiet Tread Technologyを採用することで実現しています。これパターンノイズとロードノイズを大幅に抑制するもので、グッドイヤーSUVタイヤ史上最高の静粛性を謳います。

 トレッドパターンは接地圧の最適化、そして5つのリブ全体に多数のスリットを採用した最新パターンを開発、ドライブレーキ、ウェットブレーキの向上を果たします。

 更にブロックの歪みや変形を最少にコントロールする高追従性トレッド構造、サイドウォールは異なる角度の2プライ構造を採用。これにより「ねじれ剛性」が強化され、操縦安定性への貢献を示します。

 「EfficientGrip SUV」は、SUV/4×4タイヤとしてH/T(Highway Terrain)=高速走行対応にポジショニングされ、走りと快適性の極上さを訴えることになります。

 過去スタンダードタイヤ「EfficientGrip」の導入では、低燃費タイヤとしての性能を誇りました。その影響下にある「EfficientGrip SUV」と捉えますので、低燃費性能への拘りも感じたいところです。

 発売サイズは、215/70R16 100H ~ 235/55R19 105V XL の7サイズ。発売時期は、2013年2月5日から。

【2013.1.29】
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 ブリヂストンでは、4×4タイヤ「DUELER M/T 673」の後継となる「DUELER M/T 674」を発表しています。

 「DUELER M/T 674」は、3D形状の新パタン採用によりマッド上でのトラクション性能、ハンドリング性能の追求を謳います。

 具体的には、センターブロックの壁を丸みのある形状にすることで、溝に入り込んだ泥を掻き出しやすく、トラクション性能を発揮する。

 ショルダーブロックはこれまでよりも剛性を高めることでハンドリングや耐磨耗性に貢献、また丸みある形状をこちらも採用し泥の掻き出しやすさを強調。

 ショルダーからサイドにかけては段差形状を採用、マッド上での引っ掛かり効果が期待できるなど。

 M/Tタイヤでありながらオンロードでの乗り心地や静粛性への配慮も訴えています。

 発売サイズは、30×9.50R15LT 104Q ~ LT265/75R16 112/109Q の6サイズ。発売時期は、2013年4月1日より。

【2013.1.12】
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 ダンロップの住友ゴムでは、「VEURO VE302」の後継となるプレミアムコンフォート低燃費タイヤ「VEURO VE303」を発表しています。

 「VEURO VE302」は特殊吸音スポンジ搭載による極上の静粛性が特徴。これを継承進化し低燃費タイヤとしたのが「VEURO VE303」です。

 特殊吸音スポンジは道路の継ぎ目などを通過した時に、「パコパコ」となる残響音である「空洞共鳴音」を低減させる効果を謳います。

 元々は2006年にスポンジ入りタイヤとして「LE MANS LM703」に採用されたもの。その後スポンジの表面積を拡大し静粛性能向上を果たしたのが「VEURO VE302」です。

 このスポンジは「LE MANS LM703」から進化した「LE MANS4」へ、そして「VEURO VE302」から進化した「VEURO VE303」へも継承されたことになります。

 今回の進化では、路面から伝わる様々な振動を抑制しロードノイズを低減する「ハイブリッドバンド」を採用、更にパターンノイズの原因となるラグ溝容積を55%少なくし、パターンノイズの低減を狙った「新開発パターン」も採用し、3つの効果による更なる静粛性が訴えられています。「VEURO VE302」との従来品比較ではロードノイズ19%、パターンノイズ11%の低減を示します。

 注目する低燃費タイヤへの進化は「低発熱密着ゴム」、シリカの結合力の高さを活かしゴムの不要な発熱を抑制することで実現しているという。注目するラベリング制度の転がり抵抗係数は「A」、ウェットグリップ性能は「B」です。従来品比較では9%の低減。

 また、トレッドはOUTの設置面積を53%、INを47%とする新パターンを採用、サイド剛性の均一化などとの効果で操縦安定性への拘りも高めています。耐磨耗性も向上し従来品比較で25%アップです。

 タイヤ進化の特徴は、耐磨耗性と静粛性に大きな伸びが見られます。一方、低燃費性能やウェット性能はラベリング制度のグレーディングからも見て取れるように、突出したものにはなっていません。

 発売サイズは、185/65R15 88H ~ 275/35R20 102W の46サイズ。発売時期は、2013年2月から順次。

【2013.1.11】
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 ミシュランでは、低燃費タイヤ「ENERGY SAVER」の後継となる「ENERGY SAVER+(エナジーセイバープラス)」を発表しています。

 従来品「ENERGY SAVER」は、ミシュランが謳う環境対応タイヤで第4世代に位置付けられていました。今回発表された「ENERGY SAVER+」は第5世代となり、タイヤの基本性能となる安全性、経済性、居住性を高次元でバランスさせることを主眼に置き、更なる低燃費性をも実現した低燃費タイヤであることを訴えています。

 その実現では、「ENERGY SAVER」のパターンを継承し、新たに構造やコンパウンドを見直すことで高い安全性を実現しています。

 具体的には、接地面の拡大により安全性の確保を目指したワイド・イーエヌ・トレッド、効果的な接地面形状と過度の温度上昇を防ぐ構造のエフィシエント・イーエヌ・プロファイル、そして安全性と低燃費性、耐磨耗性を兼ね備えたコンパウンドであるエコ・イーエヌ・グリップ・コンパウンドの採用など。

 これらの特徴を備えることで、ラベリング制度の転がり抵抗係数は「A」および「AA」、ウェットグリップ性能は「b」を実現しています。

 「ENERGY SAVER」はラベリング制度の転がり抵抗係数は「A」、ウェットグリップ性能は「c」です。コンフォート低燃費タイヤとしてラベリング制度のグレーディングに限れば、必ずしも満足を得られるものではありませんでした。

 「ENERGY SAVER+」への進化ではワンランクの向上が見られます。この点がどう評価されるのか注目されるところです。

 発売サイズは、195/70R14 91T ~ 195/50R16 88V XL の24サイズ。発売時期は、2013年2月1日より順次。

【2013.1.8】
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 ブリヂストンでは、2011年7月に発売したランフラットタイヤ「POTENZA S001 RFT」に、7サイズを追加し全21サイズでの展開を発表しています。

 ランフラットタイヤは、空気圧がゼロになっても所定のスピードで一定距離を走行できるタイヤです。その普及はスペアタイヤ(応急用タイヤ)を不要とするスペアタイヤレス化促進に繋がり、環境意識の高まりによる車両の軽量化や、小型化へ向かっている車業界へ貢献できることを訴えています。

 同社のランフラットタイヤは、タイヤサイド部に補強ゴムを使用したサイド補強型ですが、このタイプはタイヤサイド部が厚く硬いため乗り心地が硬くなる傾向にあります。

 しかし、「POTENZA S001 RFT」は、長年の改良技術の採用によりその改善が施され、更に高次元のドライ・ウェットパフォーマンスを発揮。また熱をコントロールする技術として「新サイド補強ゴム」「クーリングフィン」を採用し、「POTENZA S001」(ノーマルタイヤ)と比べても遜色ない乗り心地を謳います。

 なお、装着に際してはタイヤ空気圧モニタリングシステム「TPMS B-01」と、ブリヂストンが推奨するアルミホイールが必要という。

 追加サイズは、215/45RF17 87W ~ 275/40RF19 101Yの7サイズ。発売時期は、2013年2月1日より順次。

【2012.12.27】
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 ダンロップの住友ゴムでは、ミニバン専用低燃費タイヤ「エナセーブ RV503」に、「低発熱密着ゴム」を新たに採用し、ウェットグリップ性能を向上させた「エナセーブ RV503★(スター)」を発表しています。

 「エナセーブ RV503★」は、従来品となる「エナセーブ RV503」の低燃費性能は維持しながら、「低発熱密着ゴム」を採用しすることでウェットブレーキ性能の向上を謳います。

 これによりタイヤラベリング制度でのウェットグリップ性能は「C」から「b」へとグレーディングがアップし、数値でも8%の向上を実現しています。

 ウェット路面での安全性が高まったことは当然ながら、従来からの非対称パターンやフレキシブルプライ構造などのミニバン専用設計により、「ふらつき」と「偏磨耗」に対応し快適な乗り心地も訴えます。

 当初「エナセーブ RV503」はミニバン専用エコタイヤとして登場しました。その後2010年から低燃費タイヤの導入が開始となり、今度はミニバン専用低燃費タイヤとしての存在意義を訴えることになりました。

 しかし、その後の経過ではグレーディングの低さは商品特性としての限界を感じることも。特にウェットでの性能は厳しい。

 今回はフルチェンジというより、マイナーチェンジの様相が強いと捉えています。ただ、ウェット性能の強化がメインであることは好感が持てそう。グレーディングがひとつ上がることは性能レベルとしては相当の違いがあるはず。この点へ注目すべきかと。

 発売サイズは、185/70R14 88H ~ 245/40R19 98Wの37サイズ。発売時期は、2013年1月から。

【2012.12.22】
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 ブリヂストンでは低燃費タイヤのスタンダードを謳う新ブランド「NEXTRY(ネクストリー)」を発表しています。ラベリング制度では、転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「c」となります。

 特徴は、同社独自の基幹技術である「ナノプロ・テック」を採用。発熱でのエネルギーロスを抑制し、基本性能を犠牲にすることなく転がり抵抗を低減します。

 「ナノプロ・テック」は同社の低燃費タイヤにはメインテクノロジーとして導入されており、今回踏襲を経て「NEXTRY」コンパウンドとして独自性を示します。結果、従来品「SNEAKER SNK2」に比較し20%の低減を誇ります。

 タイヤ形状はブロックを路面に水平に接地させ、ショルダー部の無駄な変形を抑制し偏磨耗に対応します。「SNEAKER SNK2」のラウンド形状に比較すると、今回採用のスクエア形状は見た目にも大きな変更と捉えられそうです。

 また、通常サイズは縦溝4本パタンに対して、軽・コンパクトサイズは縦溝3本パタンとなり、街中での小回りや据え切りによる偏磨耗に対応します。

 いま車市場で賑やかなのは軽・コンパクトカークラスです。これに対応するタイヤカテゴリーはスタンダード。これまでは基本性能への訴えに終始していた印象。タイヤ銘柄別での差別化が曖昧だったような。

 しかし、ターゲット車種の拡大では個別性能の訴えは強化されるはず。それによりカテゴリーの隆盛は大いに期待されます。

 ブリヂストンではスタンダードの既存ブランドは「SNEAKER」です。今回「NEXTRY」の登場はブランド展開に移行性を持たせるのか、それとも併売による拡充となるのか注目されるところです。

 発売サイズは、145/80R13 75S ~ 235/50R18 97Vまでの63サイズ。発売時期は、2013年2月1日より順次。

【2012.12.15】
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 ヨコハマでは、スタンダードタイヤ「DNA ECOS」の後継となる低燃費タイヤ「ECOS ES31」を発表しています。

 「ECOS ES31」は「DNA ECOS」を低燃費タイヤへ進化させたモデル。ラベリング制度では、転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「c」となります。

 「ECOS ES31」の低燃費性能は「BluEarth」テクノロジーを踏襲したもの。その証として、タイヤサイドには「BluEarth」テクノロジーマークを刻印しているという。

 「BluEarth」テクノロジーはコンパウンドに「ナノブレンドゴム」が採用されています。この効果は通常走行時は発熱を抑制し、逆にカーブや制動時などでは発熱を促し路面をグリップします。耐磨耗という点でも優れています。

 この特徴から「ECOS ES31」においても、低燃費、ウェットグリップ、耐磨耗性をアピールすることになります。

 トレッドパターンは、センターリブを備えた4本の縦溝を採用しています。セカンドリブは縦長のブロックとのコンビネーションを組み、ショルダーにはブロックを貫通させないラグ溝を採用した非貫通サイレントグルーブを配しています。

 新パターンの採用により、排水性や高速安定性、耐磨耗性や操縦安定などの性能向上を謳います。更にサイドには凹凸を少なくしたロゴデザインを採用し、空気抵抗にも配慮しています。

 従来品「DNA ECOS」との比較では、転がり抵抗は11.5%低減、ドライ制動性能は3.6%向上、ウェット制動性能は14.1%向上、ウェット操縦安定性(ラップタイム)は5.8%向上しています。

 低燃費タイヤの普及促進では、コンフォートからスタンダードへの更なるラインアップ強化が望まれます。これに沿うようスタンダードへの明確な配置を表明した「ECOS ES31」は、これまで「DNA ECOS」が果たしてきた役割を担い、量販への期待も同時に背負うことになりそうです。

 発売サイズは、145/80R13 75S ~ 225/45R18 95Wの全30サイズ。発売時期は、2013年3月から。

【2012.12.14】
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 トーヨでは、低燃費タイヤ「NANOENERGY 2」のサイズ拡大を発表しました。「NANOENERGY 2」は昨年6月にグローバルブランド展開を謳う「NANOENERGY」シリーズ第二弾として発売されています。

 「NANOENERGY」シリーズは、先日「NANOENERGY 3」が発表(発売は12月1日から)されたばかりです。転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「c」となりスタンダードでのポジショニングが想定されます。

 これによりラインアップは、転がり抵抗係数「AAA」とウェットグリップ性能「a」の「NANOENERGY 0」をフラッグシップに位置付け、「NANOENERGY 3」まで一連のシリーズが完成したと受け取れそうです。

 今回サイズ拡大となる「NANOENERGY 2」は、転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「c」を実現していることで、シリーズでは中間での役割が期待されます。中間を好むのは日本人の特徴、これを意識してのことか? いずれにしても普及を進めるにはサイズ設定の充実は不可欠、その実行と受け止められます。

 「NANOENERGY」シリーズは、ナノレベルでゴムの材料開発を制御する技術「Nano Balance Technology」を全てのシリーズで採用しています。グローバルブランドの役割も背負い期待は大きいのです。

 なお、追加サイズは、175/65R14 82H から 225/40R18 92W (XL)の15サイズ。発売時期は、2013年3月から。

【2012.11.21】
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 ヨコハマでは、グローバルフラッグシップを謳う「ADVAN」ブランドのハイパワープレミアムカー向けタイヤ「ADVAN Sport V103」の後継となる「ADVAN Sport V105」を発表しています。

 「ADVAN Sport V105」は既に新車装着タイヤとして先行露出を果たしていますが、今回市販タイヤとして改めて発表されました。

 従来品「ADVAN Sport V103」は、メルセデスベンツ、アウディ、ポルシェ・・などプレミアムカーへの採用が際立っていました。当然「ADVAN Sport V105」もその継承が基本路線となります。

 今回の進化では、構造、トレッドパターン、コンパウンドなどを全面的に見直ししています。構造は、モータースポーツで培った技術を応用し、操縦安定性を高める「マトリックス・ボディ・プライ」を新開発、各パーツの材料や構造を最適化しています。

 専用の左右非対称・非方向性トレッドパターンは、OUT側でドライ性能、IN側でウェット性能を高め、かつてない強力なドライ・ウェットグリップを実現。更に剛性を維持しながら軽量化をも果たし、軽快なハンドリングと快適性を果たします。

 発売サイズは、すでに新車装着されている10サイズを含め 205/55R16 91V MO ~ 295/30ZR19 (100Y)の全33サイズ、順次拡大予定。発売時期は2013年2月から。

【2012.11.20】
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