ミシュラン 日本で30年以上の歴史

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 ミシュランのスタッドレスは日本で30年以上の歴史を誇るという。トレッドパターンに進化を委ねたその歴史に触れてみます。

 1982年に波型傾斜サイプを採用した「XM+S100」が登場。当時スパイク粉塵が社会問題化している時でもあり、スタッドレスは次世代への可能性を強烈に示します。1991年「MAXI-GLACE」が登場、スパイクタイヤは完全使用禁止になりました。


クロスZサイプの登場

 1995年Y字型サイプを持つ「W EDGE」、1997年Zサイプの「MAXI ICE」が投入されました。1999年「MAXI ICE-2」を経て、2001年クロスZサイプの「DRICE」が登場します。クロスZサイプはその後進化を繰り返し、現在の X-ICEシリーズでも継続されています。

 2004年クロスZサイプ踏襲の「X-ICE」、2008年にはクロスZサイプとマイクロポンプの「X-ICE XI2」が発売されます。この世代からサイプにプラスして素材進化が飛躍的向上を果たします。氷とタイヤの間に発生する水膜を吸水し密着を高め、更にエッジ効果でアイスグリップを高めるのが狙いです。

X-ICEシリーズ第3世代

 そして2012年現行の「X-ICE XI3」となります。X-ICEシリーズの第3世代を謳い クロスZサイプ、マイクロポンプ、ZigZagマイクロエッジ からなる トリプルエフェクトブロック が氷雪性能を高めます。開発は日本の研究開発チームが中心となり、北海道の士別にある開発センターで進められたことは、日本の冬に対応出来る製品であることが響いて来ます。

 これをベースに2017年8月に最新「「X-ICE3+」へ進化です。前作から移行期間が長かっただけに開発に対する期待は大きいかと。

 ザックリ30年以上の歴史です。2004年に登場した「X-ICE」あたりからが身近な存在となりますか。それ以前はアイス性能への拘りがタイヤ評価に直結する風潮とは少し時代が異なります。

(2018.7更新)