2012タイヤ新製品情報。新発売のタイヤ情報についてお伝えいたします。

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 トーヨーでは、同社の低燃費タイヤブランドの「NENOENERGY」シリーズに、スタンダードを謳う「NANOENERGY 3」の追加を発表しています。


 「NANOENERGY」には、トレッドコンパウンドにナノレベルでゴムの材料開発を制御する技術「Nano Balance Technology」を駆使したタイヤをラインアップしています。「NANOENERGY 3」においてもこの継承が特徴となります。

 また、トレッドにはワイドトレッドプロファイルと高剛性リブパターンを、構造には高硬度プライトッピングと高硬度ハイフィラーをそれぞれ採用し、重量増加の抑制をしつつも高剛性化を図り、耐磨耗性と低燃費性の両立が訴えられています。


 「NANOENERGY」は、第1弾となる「NANOENERGY 1」が転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「b」を、第2弾となる「NANOENERGY 2」は転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「c」を、更に第3弾となるフラッグシップ「NANOENERGY 0」は転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「a」を達成しています。

 「NANOENERGY 3」は、スタンダードカテゴリーであり転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「c」です。しかし、「NANOENERGY」の基幹技術の継承、そしてこれまでにない耐磨耗性に自信を示しており、ラインアップでの差別化は明確化しています。


 サイズもスタンダードの役割を認識しており、スタート時で全46サイズが設定されています。

 今回の追加で「NANOENERGY」のブランド拡充は十分、今後は熟成への拘りを期待したいものです。


 なお、発売時期は2012年12月1日となっていますが、実質は来年春からの夏タイヤ需要を目指したものと受け取れそうです。

【2012.11.15】
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 グッドイヤーでは、欧州製のオールシーズンタイヤ「Vector4Seasons」のサイズ拡大を発表しています。


 「Vector4Seasons」は、オールシーズンタイヤとして年間を通して装着が可能なタイヤです。突然の積雪でもスタッドレスタイヤへの履き替えの手間が省けることで、準降雪地域や非降雪地域の人にはお勧めのタイヤとなります。

 「Vector4Seasons」の特徴は全天候型のコンパウンド、専用設計によりグリップ性能と操縦安定性の実現が謳われています。


 センターのサイプ側面にはワッフル状凹凸の突起である「3Dワッフルブレード」を採用し、ブロックが支えあうことでブロック剛性を高めており、路面を選ばず優れた運動性能を訴えます。

 トレッドデザインは特徴的な「Vシャープドトレッド」であり、ドライ、ウェットでの運動性能を高めています。


 オールシーズンタイヤは浅雪対応が可能なことで、準降雪地域や非降雪地域での装着が推奨されます。

 しかし、スタッドレスタイヤではないので高速道路での冬用タイヤ等の規制時には走行不可となる場合もあるようです。また、降雪地域の厳しい冬の走行環境下では専用タイヤとなるスタッドレスタイヤが適しています。


 追加されるサイズは155/65R14 75T 〜 225/55R17 101V XLの10サイズ、合計では23サイズです。発売時期は2012年11月5日からとなっています。

【2012.11.13】
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ブリヂストン ECOPIA EV−01 EV専用低燃費タイヤ

 ブリヂストンでは、EV専用を謳う低燃費タイヤ「ECOPIA EV−01」を発表しています。


 「ECOPIA EV−01」の設定サイズは、205/55R16 91Vの1サイズ。実質日産の「リーフ」専用という捉え方が出来そうです。

 特徴はEV専用を謳うことから航続距離への拘りを示す為に転がり抵抗低減を実現し、静粛性と耐磨耗性の両立が訴えられています。低燃費タイヤのラベリング制度では、転がり抵抗係数「AA」、ウェットグリップ性能「c」を示します。


 「ECOPIA EV−01」のEV専用技術は以下の通り。

 転がり抵抗低減はこれまでの「ECOPIA」で培われてきた「ナノプロ・テック」の踏襲。ガソリン車に比べ転がり抵抗が大きいEVの電費向上に貢献しています。


 静粛性には「REGNO」の技術を採用しEV専用パターンを開発。これらはブレーキ時に大きな負担が掛かるEVの特性に対しても効果を発揮し、偏磨耗の抑制によるライフ向上をも実現しています。

 性能向上比較では従来品となる「ECOPIA EX10」と比較して、転がり抵抗を16%低減、磨耗ライフを21%向上、騒音エネルギーを19%低減しています。


 最近のブリヂストンは、ターゲット車種を絞り込んだ専用スペックがいくつか出現しています。メーカーとしての効率化にはマイナスと考えますが、対ユーザーに対しては評価できそうです。好意的な印象を得られるということ。

 なお、発売時期は2012年11月1日からとなっています。

【2012.10.26】
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 ブリヂストンでは、氷上グリップ性能に特化した乗用車用スタッドレスタイヤ「BLIZZAK SI-12(エスアイ・ジュウニ)」を発表しています。


 「BLIZZAK SI-12」は、氷上グリップ性能に重点を置いた全く新しいコンセプトのパタンを採用しています。「オクタゴンパタン」と呼ばれるこのパタンは、従来のスタッドレスタイヤに比較して小さなトレッドパタンにすることで、ブロックの柔軟性をアップ。また、8角形のブロックが多方面からの入力を受け止め、氷路の小さな凹凸にしっかりと設置し氷上のグリップを実現するという。

 氷の表面の水膜を吸水する発砲ゴムも進化、「親水性発砲ゴム」は路面の水を効率的に除水しタイヤをしっかり密着させる。


 トレッド面には表面処理として「マイクロテクスチャー」が採用され、タイヤ表面に小さな凹凸を持つことで装着初期から高い氷上グリップを発揮する。

 これらによって「BLIZZAK SI-12」は「BLIZZAK REVO GZ」と比較して、氷上制動距離が19%短縮、氷上加速タイムが21%短縮、氷上旋回タイムが12%短縮しています。


 しかし、「BLIZZAK SI-12」は「BLIZZAK REVO GZ」の後継とはならず、当初は195/65R15のワンサイズ販売。それも北海道地区のブリヂストンタイヤショップ限定での発売だそう。

 これは「BLIZZAK SI-12」の氷上性能に対して、直進安定性とライフが向上していないことに受け入れがどう判断されるのか、テストマーケティングの意味を持つためのよう。この結果により将来の展開を検討するようです。


 なお、発売時期は2012年10月26日から。

【2012.10.10】
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 コンチネンタルの総輸入販売元であるヨコハマでは、乗用車用スポーツタイヤ「ExtremeContact DW(エクストリームコンタクト・ディー・ダブリュー)」を発表しています。


 「ExtremeContact DW」は、コンチネンタルが北米で開発した商品です。商品名のD=DRY、W=WETを意味し、ドライ性能とウェット性能を極限まで高めることを目指したタイヤだそう。

 ブロック剛性を高めた「チャムファードブロック」と、高次元でドライ、ウェット性能を両立した非対称パターンの採用により、快適性を犠牲にすることなく、Yレンジ(最高速度300km/h)対応の高い走行性能を実現しているという。


 また、新技術「DTDテクノロジー」が、接地面の発熱分布を均等化することで、燃費性能とロングライフ性能も向上。

 トレッド面にはドライ性能を示す「D」とウェット性能を示す「W」の2種類のインジケーターを刻印しており、それぞれの刻印が磨耗で消えるまでベストなパフォーマンスを発揮する証だそう。


 発売サイズは、225/45ZR17 91W 〜 275/30ZR19 96Yの6サイズ。発売時期は、2012年9月20日から。

【2012.9.10】
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 コンチネンタルの総輸入販売元であるヨコハマでは、アジア太平洋地域向けに開発した乗用車用コンフォートタイヤ「ContiMaxContact MC5(コンチマックスコンタクト・エム・シー・ファイブ)」を発表しています。


 「ContiMaxContact MC5」は、アジア太平洋地域で大きな成長が見込まれる16〜18インチタイヤ装着の中・大型ハイパフォーマンスカーをターゲットとしています。コンフォート性能と走行性能の両立が謳われます。

 「ContiMaxContact MC5」は、新開発の「アクティベートシリカコンパウンド」を採用し、ドライ性能、ウェット路面でのグリップ性能、ハンドリング性能が向上。


 更に、左右非対称パターンのOUT側に強固な縦長ブロックを配置し、各ブロックに剛性をより高める「チャムファードブロック」を採用。コーナリング時にしっかりとした安定感を引き出すという。

 タイヤの溝に施された「ノイズブレーカー」は、空気が溝を勢いよく抜ける時に発生する高音で耳障りなロードノイズを抑制。


 これら最新技術により、Wレンジ(最高速度270km/h)対応の高い走行性能を実現しながら、高速走行時にも優れた静粛性と快適性を発揮するという。

 発売サイズは、205/55R16 91V 〜 235/50ZR18 101Wの9サイズ。発売時期は、2012年9月20日から。

【2012.9.10】
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 コンチネンタルの総輸入販売元であるヨコハマでは、アジア太平洋地域向けに開発したコンパクトカー用コンフォートタイヤ「ContiComfortContact CC5(コンチコンフォートコンタクト・シー・シー・ファイブ)」を発表しています。


 「ContiComfortContact CC5」は、アジア太平洋地域のコンパクトカーユーザーが求める快適な乗心地、安定感のある走り、経済性を追求して開発されたという。

 このタイヤは、静粛性や快適性を高めるため、2本のセンターリブ全体にV字型の「Vシェイプインナーリブ」を配置。数多くのブロックエッジがパターンノイズを分散・抑制し、静かで快適な走りを実現するそう。同時に排水性の向上にも貢献し、ウェット性能も高めている。


 タイヤの溝に施された「ノイズブレーカー」は、空気が溝を勢いよく抜ける時に発生する高音で耳障りなロードノイズを抑え、高速走行時にも優れた静粛性を発揮するよう。

 また、「アドバンスドシリカコンパウンド」や「フラットベルトコンセプト」の採用により、安定感のある走りを実現し環境性能やロングライフ性能を高めている。


 発売サイズは、175/70R13 82H 〜 215/60R16 95Vの11サイズ。発売時期は、2012年9月20日から。

【2012.9.10】
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 ダンロップでは、トヨタ「86」専用タイヤとして「DIREZZA ZU トヨタ86専用スペック」を発売しています。


 「DIREZZA ZU トヨタ86専用スペック」は、圧倒的なグリップ性能を誇るスポーツタイヤ「DIREZZA ZU」をベースに、超低重心設計であるトヨタ86の運動性能を更に引き出し、操る楽しさを体感できるよう、トヨタとの共同開発により誕生したそう。

 トヨタ86専用構造を採用し、サイドウオール部には「86」のロゴをデザインしています。


 「DIREZZA ZU」は、従来品となるスポーツタイヤ「DIREZZA SPORT Z1 STAR SPEC」の後継として2012年3月に発売となっています。

 従来品の基本性能を踏襲し、新パターン、新構造の採用でドライグリップ性能を更に進化させ、優れたコントロール性能を実現することで、サーキットでのラップタイム短縮を強く訴えるタイヤです。


 トヨタ86専用スペックは、既にブリヂストンが「POTENZA S001」をベースとした「POTENZA S001 トヨタ86専用スペック」を発売しており、それに続くものとなります。

 但し、ブリヂストン「POTENZA S001」はスポーツタイヤでありながら、快適性も打ち出すプレミアムスポーツタイヤを謳います。対してダンロップ「DIREZZA ZU」は圧倒的なグリップパフォーマンスが特徴です。


 同じトヨタ86専用スペックながら、タイヤの性格は微妙に異なりますので、どちらへ注目が高まるのか非常に興味があるところです。

 発売サイズは、215/45R17 87W は10月発売、215/40R18 85W (フロント)/ 225/40R18 88W (リア) は9月から。

【2012.9.5】
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 ブリヂストンでは、乗用車用スタッドレスタイヤ「BLIZZAK REVO GZ」にハイブリッドカー向けスペックの追加を発表しています。


 従来の「BLIZZAK REVO GZ」は、「レボ発泡ゴムGZ」の採用により氷上の水の膜を取り除く除水効果を高め、氷上性能向上を強化しています。

 また、トレッドパタンのIN側・OUT側それぞれの役割を適正化し様々な冬道での性能向上を果す「非対称パタン」や、夏タイヤ「Playz」や「REGNO」に採用された技術で、ふらつきをおさえ直進安定性を向上させる「非対称形状」を導入。


 タイヤの接地幅をスリム化そしてロング化する「スリム&ロングコンタクト」により、路面上の雪や水などから受ける抵抗を低減、雪路やシャーベット路、ウェット路での性能を向上させるなど最新技術の豊富さを訴えます。

 そして、今回追加される「BLIZZAK REVO GZ」ハイブリッドカー向けスペックは、ハイブリッドカーによるモーター駆動の特性に対応し、アイスバーンでの加速時にトラクション性能が発揮できるよう、タイヤの構造を最適化しています。


 ハイブリッドカーは発進後一定速度までモーター駆動の為に、ガソリンエンジン車に比べ微細なレベルでスリップを抑制することができるという。このような車両特性に対しての専用スタッドレスタイヤとなるのが、ハイブリッドカー向けスペックとなるわけです。

 外観はサイドウォール部「OUTSIDE」表記の横に「HV」を表記し、従来品との違いを示しています。


 ハイブリッドカーが新車販売でトップである現状、その専用スタッドレスタイヤの出現は相応のニーズが予測されます。特にスタッドレスタイヤとして「エコ対応商品」を謳う「BLIZZAK REVO GZ」をベースとすることは、十分なアドバンテージを得てのスタートとなりますから。

 発売サイズは、195/65R15 91Q の1サイズ。発売時期は、2012年10月1日から。

【2012.8.24】
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 ミシュランでは、冬道でのより安全な走行を目標に開発された乗用車用スタッドレスタイヤ「X−ICE XI3(エックスアイス エックスアイスリー)」を発表しています。


 「X−ICE XI3」は、「X−ICE」シリーズの第三世代を謳います。アイス性能の更なる向上を第一に、耐久性、省燃費性、静粛性をも高次元で確保することを目指しています。

 開発は日本の研究開発実験部を中心に北海道をメインに行われ、日本ユーザーの高い要求に応えるとしています。


 「X−ICE XI3」のテクノロジーは特にアイス性能が強調され、実現では7つの最新技術が挙げられます。

 特に「トリプル・エフェクト・ブロック」は、ブロック剛性を保ちながら吸水とエッジ効果を実現する「クロスZサイプ」と「マイクロポンプ」に加え、ブロックエッジに独自のカッティングを施しエッジ効果を増大させる「ZigZagマイクロエッジ」を新たに配置。3つのテクノロジーによりアイスグリップ性能向上が強調されています。


 また、ブロック数を15%増やし耐久性を得ながらも溝とエッジの増加を実現、エッジ効果によるブレーキ性能やトラクション性能が向上しているそう。

 パターンデザインはトレッド面センターからV字型に広がるパターンを採用。ハイドロプレーニング現象を抑制することでシャーベット路面での性能も訴えます。


 その他トータル技術によって従来品「X−ICE XI2」に比較して、アイスブレーキ性能は9%の向上が示されます。

 更に、トレッド面が50%磨耗した場合でも、新品時のトレッドデザインを極力維持することで初期性能を保てる深溝構造の採用。ノイズ周波数のコントロールと「サイレントアイ」の配置でノイズを低減し静粛性を実現しているよう。


 転がり抵抗に配慮した製品に与えられるミシュラン独自のGREEN Xマークを表示。スタッドレスタイヤとしても転がり抵抗の低減に配慮しているという。

 なお、発売サイズは、175/65R14 86T XL 〜 215/45R18 93H XL の32サイズ。発売時期は2012年9月1日より順次。


 ミシュラン「X−ICE XI3」詳細
【2012.7.28】
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 ダンロップでは、氷上性能を同社史上最も高めた新ブランドスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX(ウインター マックス)」を発表しています。


 「WINTER MAXX」は、新開発の「MAXXシャープエッジ」とダンロップ独自の新材料開発技術「4D NANO DESIGN」により開発した「ナノフィットゴム」を採用、従来品「DSX−2」と比較して氷上ブレーキ性能は11%向上しているという。

 「MAXXシャープエッジ」は、同社の独自技術「ミウラ折サイプ」のサイプ幅を従来品より25%細くすることでブロックの倒れこみを抑制。これによりサイプ数も増しタイヤ全体のエッジ部分が22%アップ、路面への引っ掻き効果を高め氷上ブレーキ性能を高めている。


 「ナノフィットゴム」は、「4D NANO DESIGN」によりナノ領域での柔軟性とマクロ領域での剛性を両立したモノ。軟化剤がゴム内部でクッションの役割を果たし、ナノ領域の氷の凹凸に柔軟に変形し強く密着することで、氷上ブレーキ性能を向上させている。

 また、高密度シリカがゴム内部でネットワークを構築することで支え合い、マクロ領域のゴムの剛性を高めている。これによりブロックの倒れこみを抑制し「MAXXシャープエッジ」の効果を最大化させているのだそう。


 冬のあらゆる天候による路面状況に対応するよう氷上性能だけではなく、雪路、ウェット、シャーベット、ドライ等における性能すべてにおいて従来品を上回り、ライフ性能も大幅に向上させることで環境面への貢献も謳います。

 従来品「DSX−2」に対する氷上性能は高い信頼性を得ていました。そこから進化した「WINTER MAXX」は満を持してという印象が強いです。新ブランドによる訴えは、今シーズン注目商品のひとつになることは間違いないと考えます。


 発売サイズは、165/80R13 83Q 〜 245/45R19 98Q の全88サイズ。発売時期は、2012年8月から順次。

【2012.7.25】
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 ヨコハマでは、乗用車用スタッドレスタイヤ「iceGUARD」シリーズで、最も氷上性能に優れた「iceGUARD 5(アイスガード ファイブ)」を発表しています。


 「iceGUARD 5」は、従来品「iceGUARD トリプルプラス」の「氷に効く」「永く効く」「燃費に効く」の3コンセプトを踏襲し、低燃費タイヤブランド「BluEarth」コンセプトに基づき省燃費性能への拘りも示すスタッドレスタイヤです。

 氷上性能の実現では「新マイクロ吸水バルーン」と「吸水ホワイトゲル」を新たに採用し、相乗効果による「スーパー吸水ゴム」を開発しています。これは従来の「トリプル吸水ゴム」に比較して吸水量が約21%向上しているのだそう。


 また、今回氷上性能に主眼をおいた非対称トレッドパターンを新たに採用。IN側では設置面積とサイプ密度を拡大し、氷上でのエッジ効果や摩擦力を向上。OUT側では溝面積の拡大とブロック剛性を高め、雪上性能に加えシャーベット、ウェット、ドライでの安定性を図ります。

 ブロックやサイプ、グルーブには様々な凍結路を考慮した新たな技術が注がれ、従来品よりも8%の性能向上を訴えます。


 「iceGUARD」シリーズのベースコンセプトである「温度対応」技術も引き継いでおり、圧雪、シャーベット、ウェット、ドライなどのあらゆる路面で従来品同等レベルを謳います。

 一方省燃費性能では、ミニバン専用低燃費タイヤ「BluEarth RV−01」のサイドプロファイル技術を採用。これによりタイヤサイドの「たわみ」を適正化することでエネルギーロスを抑え、従来品に比べ転がり抵抗を5%低減すると伴に、剛性アップによりスタッドレスタイヤに起こりがちな「ふらつき」も抑制しています。


 なお、「iceGUARD 5」は愛称、製品名は「iceGUARD ig50」です。タイヤサイドには「BluEarth」コンセプトマークが刻印されます。

 発売サイズは、135/80R12 68Q 〜 245/45R19 98Q の全89サイズ。発売時期は2012年9月3日から順次。

【2012.7.3】
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 トーヨーでは、「NANOENERGY」シリーズに「NANOENERGY 0(ナノエナジー ゼロ)」の追加を発表しています。


 「NANOENERGY 0」は、ラベリング制度での転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「a」を達成した低燃費タイヤです。「AAA/a」は現在のラベリング制度では最高性能となります。

 この実現では、「NANOENERGY」独自の材料設計基盤技術である「Nano Balance Technology」を採用し、ウェットグリップ性能の向上に伴うエネルギーロスを再度改善することで、転がり抵抗係数の最高グレードを達成しています。


 また、新たに開発したスーパーグリップポリマーなど配合材料の質的改良や、タイヤのリブ幅の最適化や周方向サイプ配置といったデザインの工夫により、タイヤ制動時接地圧分布の均一化を図るなどして、最高位のウェットグリップ性能を実現しています。

 「NANOENERGY」シリーズは、ラベリング制度での転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「b」の「NANOENERGY 1」が発売され、転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「c」の「NANOENERGY 2」の発売が既にアナウンスされました。


 そして今回これらを上回る「NANOENERGY 0」が加わることで、高位の低燃費タイヤのラインアップが実現することになります。

 ただ「NANOENERGY」シリーズの普及では、それぞれのカテゴリー配置を適正化し、ターゲット車種を明確にすることが必要であると考えます。


 更にサイズ設定は多種に渡ること。1サイズ限定は当面の策として、その後順次拡充されていくことが望まれます。

 ということで、「NANOENERGY 0」の発売サイズは、195/65R15 91Hの1サイズ。発売時期は、2012年7月2日となっています。

【2012.6.28】
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 ブリヂストンでは、トヨタ「86」専用タイヤとして「POTENZA S001 トヨタ86専用スペック」を発売しています。


 これはトヨタとの共同取組の一環としており、「86」の性能を更に引き出すべく共同開発したそう。

 「POTENZA S001 トヨタ86専用スペック」は、スポーツタイヤ「POTENZA S001」を「86」向けに最適化し、ドライとウェット性能を向上させ、「86」の目指す操る楽しさを追求したタイヤとしています。


 今回の専用スペックでは、コンパウンドの変更やトレッドパタンのチューニングが行われ、「86」に最適な変更がなされているようです。

 ベースとなる「POTENZA S001」は、「POTENZA RE050」の後継に位置付けられており、スポーツタイヤカテゴリーとして初めてエコ性能を有するタイヤを謳っています。


 その為「POTENZA RE11」に比較すると絶対的な運動性能は落ちますが、コンフォートレベルの快適性を備え、プレミアムタイヤとしての位置付けを得ています。

 「86」専用タイヤのベースを「POTENZA S001」にしたことは、それなりの意味を感じます。走りへの期待をより高めるのなら「POTENZA RE11」を選択したはず。それを選ばなかったことは、サーキットやワインディングというような特定場所での走りよりも、街中などでも快適な楽しさを得ることが優先されたと考えます。


 「86」は走りに特化した「R」の称号を得る性格の車とは異なり、手軽に運転を楽しめるという意味合いが感じられます。

 なお、「POTENZA S001 トヨタ86専用スペック」は「86」専用を謳いますが、基本同じなスバル「BRZ」も対象となるのでしょう。


 発売サイズは、フロント:215/40R18 85W リア:225/40R18 88W。発売時期は、2012年6月下旬。

【2012.5.31】
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 トーヨーでは、グローバルブランド展開を謳う「NANOENERGY」シリーズの第二弾として「NANOENERGY 2」を発表しています。


 「NANOENERGY 2」は、トレッドコンパウンドにNano Balance Technologyを駆使した新スーパーアクティブポリマーを採用。これにより転がり抵抗係数は「AAA」を達成し、また新コンパウンドの採用によって耐磨耗性も向上しているのだそう。

 トレッドパターンには、「NANOENERGY 1」同基調の新リブパターンを導入、周方向サイプによる接地圧分布均一化により、耐磨耗性能向上と転がり抵抗低減に貢献。


 更に主溝深溝化によっても磨耗性能の向上を図り、リサイクル素材の再生ポリエステルコード(エコペットプラス)の採用で省資源化も追求しているという。

 転がり抵抗は従来品「TEO plus」と比較して約40%低減しており、ラベリング制度の転がり抵抗係数は「AAA」、ウェットグリップ性能は「c」を実現しています。


 タイヤサイズは、HVやEVで装着されているサイズを中心に全10サイズをラインナップ。より幅広い車種に転がり抵抗係数の最高グレード「AAA」を提供できるようにしたのだそうです。

 「NANOENERGY 1」は、転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「b」です。従来品「SUPER ECO WALKER」は、転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「c」です。


 よって「NANOENERGY 2」と「SUPER ECO WALKER」は差別化、もしくは整理は必要かも。「ECO WALKER」シリーズは「NANOENERGY」の出現により、展開がやや薄れてきている印象です。この点は気になるところかと。

 発売サイズは、215/45R17 91W 〜 185/65R15 88Hの10サイズ。発売時期は、2012年6月1日から。

 トーヨー「NANOENERGY 2」詳細

【2012.5.17】
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 ブリヂストンでは、スポーツタイヤ「POTENZA RE11」を進化させた「POTENZA RE11A(アールイーイレブンエー)」を発売するようです。


 「POTENZA RE11A」は、従来品「POTENZA RE11」を超えるサーキット性能からベストラップの更新をイメージし、「Beyond The Fastest」をキャッチコピーとしています。

 特に「POTENZA RE11」とのドライ路面でのサーキット走行比較では、1週目ラップタイムで2.4%短縮、最速ラップタイムで1.7%短縮、平均ラップタイムで1.7%短縮が強調されています。


 「POTENZA RE11A」は、IN側とOUT側でサイドの形状が異なる「非対称形状」を、またパターンもIN側とOUT側が異なる「非対称パターン」を採用する「POTENZA RE11」の技術を踏襲し、新開発のコンパウンドを搭載して従来品比較での性能向上を謳います。

 「POTENZA RE11」はサーキット走行から街中走行までを訴えるのに対して、「POTENZA RE11A」は街中走行をも対象としながら、よりサーキットでのドライ性能を得意としているタイヤです。


 低燃費タイヤ一色のタイヤ事情の中で、スポーツタイヤの特にドライグリップを得意とするタイヤの出現は、やや戸惑いさえも感じています。しかし、人気となっているトヨタ「86」やスバル「BRZ」の影響は大きく、装着タイヤとしての期待は膨らむばかりです。

 発売サイズは、265/35R18 93W 〜 165/55R14 72V までの19サイズ。発売時期は、2012年5月9日から順次となります。

【2012.5.8】
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 グッドイヤーでは、「EAGLE RV−S」の後継となるミニバン専用低燃費タイヤ「EAGLE RV−S ECO」を発表しています。


 「EAGLE RV−S ECO」は、従来品「EAGLE RV−S」の運動性能と経済性、そしてウェットブレーキ性能を犠牲にすることなく、転がり抵抗を低減させたミニバン専用低燃費タイヤを謳います。

 「EAGLE RV−S ECO」は、左右非対称パターン採用です。ミニバン等の特性から、偏磨耗や片減りに対する対策は専用タイヤでは当然のこと。これをIN側とOUT側のデザインを非対称にすることで対応しています。


 IN側では特にショルダーブロック剛性を向上させ、内減りの抑制を図ります。OUT側は高付加に対応するため大型ブロックを配列し、腰砕けや外減りを抑制します。

 トレッド面全体はストレートリブパターンを採用しています。4本あるソリッドリブは直進性へ貢献し、静粛性も期待されます。


 また、低発熱NVRラバー(特殊防振ゴム)をベースコンパウンドに採用し、快適な走りを訴えます。

 これらにより従来品比較では、転がり抵抗は24%低減され、ウェットブレーキ性能は同等であることが示されています。


 なお、ラベリング制度での転がり抵抗係数は「A」、ウェットブレーキ性能は「C」を達成しています。

 ミニバン専用低燃費タイヤはラインアップの充実が進んでいます。その為に、従来からの静粛性や乗り心地に拘るのか、それとも低燃費タイヤとしての性能を探るのか、いずれにしても選択肢は十分です。


 発売サイズは、245/40R19 98W XL 〜 155/65R14 75Hの28サイズ。発売時期は2012年5月1日(20サイズ)、6月1日(8サイズ)。

【2012.5.2】
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 トーヨーは、新しいジャンルであるクロスファンクショナルタイヤ(Cross Functional Tire)として、夏タイヤ性能に冬タイヤ性能を付加した「CFt(シーエフティー)」を昨年9月から発売していますが、新たに3サイズ追加を発表しています。


 「CFt」は都市圏を中心とした非降雪地域で、突然の雪でも安心して街乗り走行が可能な新ジャンルの乗用車用タイヤを謳います。

 この実現には左右非対称パターンが採用され、IN側では冬性能を、OUT側では夏タイヤの性能を狙っています。


 冬性能を発揮するIN側は、ブロック基調としマルチウェーブサイプを採用、引っ掻き効果が期待されます。

 OUT側は、リブ基調としショルダー部にはストレートサイプを採用、接地圧を最適化し偏磨耗を抑制。また、夏の高温時には硬いが冬の低温時には柔らかくなるコンパウンドを配合し、スノーそしてドライでも高いグリップ性能を実現するのだそう。


 なお「CFt」は基本は夏タイヤ。よって、冬用タイヤ規制、チェーン規制中の道路や凍結路面などを走行する際は、冬用タイヤもしくはタイヤチェーンを装着する必要があるとしています。

 今回追加されるサイズは、195/65R15 91S、175/65R15 84S、165/70R14 81Sの3サイズ。既に発売されている175/65R14 82Sと合わせ4サイズ展開になります。追加発売時期は、2012年4月から。

【2012.4.3】
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ダンロップ DIREZZA ZU(ディレッツァ ズィーツー)

 ダンロップでは、スポーツタイヤ「DIREZZA SPORT Z1 STAR SPEC」の後継となる「DIREZZA ZU(ディレッツァ ズィーツー)」を発表しています。


 「DIREZZA ZU」は、「DIREZZA SPORT Z1 STAR SPEC」の基本性能を踏襲し、新パターン、新構造の採用でドライグリップ性能を更に進化させ、優れたコントロール性能を実現することでラップタイムの短縮を強く訴えます。

 同社の従来品比較では、サーキット走行で1周目ラップタイムは1.7%、最速ラップタイムは1.3%、平均ラップタイムは0.9%と大幅に短縮していることが示され、スポーツタイヤとしての性能評価でもほぼすべてにおいて向上が謳われます。


 「DIREZZA ZU」の新パターンは、従来品と比較してランド比を2.5%アップ、接地形状は縦に長くなっています。

 ショルダー部のストレートグルーブは排除、セカンドブロックとショルダーブロックを一体化し大型化することでパターン剛性をアップ。これによりグリップ力と直進安定性が大幅に向上、強力なコーナリンググリップをも実現していることが強調されます。


 また、ハードトッピングゴムの採用でトレッド部の内部剛性はアップし、ハンドルの応答性が向上。サイドはしなやかにたわむ新プロファイルで、コーナリング時のコントロール性への拘りを示します。

 「DIREZZA ZU」は、「DIREZZA SPORT Z1 STAR SPEC」を大幅に上回ることで実走行への期待が膨らみます。


 低燃費タイヤ一色の最近のタイヤ事情ですが、「DIREZZA ZU」のようなグリップへ拘るスポーツタイヤの存在はやはり新鮮な気持ちになれます。

 発売サイズは、275/35R19 96W 〜 175/60R14 79Hの31サイズ。発売時期は2012年3月より順次。

【2012.3.7】
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 グッドイヤーは、「EAGLE F1 ASYMMETRIC」の後継となる「EAGLE F1 ASYMMETRIC2」の発売を開始しました。


 「EAGLE F1 ASYMMETRIC2」は、欧州グッドイヤーで開発されヨーロピアンハイパフォーマンスタイヤを謳います。世界戦略商品のトップグレードに位置され、スポーツカーから大型高性能セダンまで幅広くカバー出来る性能を訴えます。

 このタイヤのパターンは、「EAGLE F1 ASYMMETRIC」の非対称パターンを継承しつつも進化させ、燃費性能、耐摩耗性能を落とさずにウェット路面におけるブレーキング性能を向上させているのだそうです。


 また、カーカスをねじれ剛性に強いクロスプライ構造にすることで、ドライ路面におけるブレーキ性能も向上。燃費性能では、フューエル・セービング・テクノロジーの採用で、タイヤ材料の低減と構成素材の最適化を図り、タイヤの発熱を抑え転がり抵抗の低減を実現しているという。

 発売サイズは、255/30R19 91Y XL 〜 235/45R17 97Y XLの19サイズ。発売時期は2012年2月1日より。

【2012.2.3】
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 ブリヂストンでは、低燃費タイヤ「ECOPIA PZ−X」、「ECOPIA PZ−XC」、「ECOPIA PRV」を発売するようです。


 「ECOPIA PZ−X」は「Playz」ブランドのセダン、クーペ専用「Playz PZ−X」の後継。「ECOPIA PZ−XC」は軽・コンパクトカー専用「Playz PZ−XC」の後継。「ECOPIA PRV」はミニバン専用「Playz RV PRV−1」の後継であり、それぞれ「Playz」ブランドの低燃費タイヤ化と捉えています。

 「Playz」ブランドは、ドライブを「ラク」にするという概念を提案するタイヤです。より「らく」=直進安定性、「楽しい」=コーナーリング性能双方の向上が謳われています。


 そして「Playz」から「ECOPIA」への変革でも、直進安定性を高め運転中の「ラク」を追求する基本コンセプトは継承しています。

 今回は3銘柄とも非対称形状を採用、また同社の材料技術である「NanoPro-Tech」の導入等により低燃費タイヤ化が果たされ、従来品に比較して大幅な転がり抵抗を実現しています。


 因みに、「ECOPIA PZ−X」は「Playz PZ−X」に比較して転がり抵抗を37%低減しています。同様に従来品比較で「ECOPIA PZ−XC」は35%低減、「ECOPIA PRV」は27%低減です。

 なお、ラベリング制度の転がり抵抗係数は全95サイズ中33サイズで「AAA」、それ以外は「A」もしくは「AA」、ウェットブレーキ性能は「c」です。


 発売サイズは、「ECOPIA PZ−X」 245/40R19 98W 〜 185/70R14 88H の43サイズ。「ECOPIA PZ−XC」165/50R16 75V 〜 145/80R13 75S の26サイズ。「ECOPIA PRV」225/50R18 95W 〜 185/65R14 86H の26サイズ。

 発売時期は、それぞれ2012年2月1日から。

【2012.1.12】
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 ブリヂストンでは、ランフラットタイヤ「POTENZA S001 RFT」に新たに10サイズを追加して発売するようです。


 ランフラットタイヤは、空気圧がゼロになっても、所定のスピードで一定距離を走行できるタイヤです。よって、ランフラットタイヤの普及はスペアタイヤ(応急用タイヤ)を不要とするスペアタイヤレス化促進に繋がり、環境意識の高まりによる車両の軽量化や小型化へ向かっている車業界へ貢献できることを訴えています。

 同社のランフラットタイヤは、タイヤサイド部に補強ゴムを使用したサイド補強型ですが、このタイプはタイヤサイド部が厚く硬いため乗り心地が硬くなる傾向にあります。


 しかし、「POTENZA S001 RFT」は、長年の改良技術の採用によりその改善が施され、更に高次元のドライ・ウェットパフォーマンスを発揮、また熱をコントロールする技術として「新サイド補強ゴム」「クーリングフィン」を採用し、「POTENZA S001」(ノーマルタイヤ)と比べても遜色ない乗り心地を実現していることが謳われます。

 なお、タイヤサイド部の表面に設けたタイヤを冷却する「クーリングフィン」は、サイズによりデザインが異なります。


 また、装着に際しては、タイヤ空気圧モニタリングシステム「TPMS B-01」と、ブリヂストンが推奨するアルミホイールが必要としています。

 追加サイズは、245/45RF18 96W 〜 225/50RF17 94W の10サイズ(既存4サイズ)。発売時期は、2012年2月1日から順次。

【2011.12.22】
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 トーヨーでは、「PROXES」ブランドのプレミアムスポーツタイヤ「PROXES T1 Sport」を発表しています。

 「PROXES T1 Sport」は、欧州市場で先行販売されているタイヤ。Audiの新車装着タイヤのひとつとして採用されるなど、マーケットでの評価から国内販売も開始するようです。
 その特徴は、左右非対称パターンの採用。IN側は高剛性リブ&ノッチ形状パターンによりウェット性能を向上。OUT側はワイドブロックとワイドストレートグルーブを採用し、高いコーナリング性能と排水性向上を果しているのだそう。

 また、独自の配合により剛性を向上させた高硬度コンパウンドを採用し、ドライ、ウェット性能を高次元で実現。
 更に、高剛性ベルト・プライ・ビードフィラー・サイドウォールを採用し、剛性アップにより高速安定性やコーナリング性能、レスポンスの向上を実現しているという。

 発売サイズは、235/30ZR20 88Y XL 〜 225/55ZR16 99Y XL の43サイズ。発売時期は、2012年1月5日より。
【2011.12.20】
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 トーヨーでは、「PROXES」ブランドのプレミアムSUVタイヤ「PROXES T1 Sport SUV」を発表しています。

 「PROXES T1 Sport SUV」は、SUVタイヤの区分としてH/T(Highway Terrain=高速走行対応)にポジショニングされます。更にSUVスポーツタイヤとしての性格を示すことで、ドライ、ウェット性能を高次元で発揮しながらも、静粛性や偏磨耗への対応も強調しています。
 現時点で詳細は示されていませんが、ネーミングからもプレミアムスポーツタイヤ「PROXES T1 Sport」との共通点多いのではと考えられます。

 発売サイズは、275/40ZR20 106Y XL 〜 235/65R17 108V XL の13サイズ。発売時期は、2012年1月5日より。
【2011.12.20】
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 グッドイヤーでは、ツーリング・エコタイヤを謳う低燃費タイヤ「EAGLE LS EXE(イーグル・エルエス・エクゼ)」を発表しています。


 「EAGLE LS EXE」は、シャープなハンドリング性能、進化した転がり性能、コンフォート性能、そしてライフ性能(耐磨耗性)を実現し、低燃費タイヤでありながら走りへの拘りを示す相反する性能の両立を訴えるタイヤです。

 その実現には、まず左右非対称パターンの採用が挙げられます。それまでのパターンセンターをグルーブからリブに変更し5リブパターンへ進化、これにより直進性への効果が得られるのだそう。


 また、OUT側にはハンドリングへの期待を高めるレスポンスブロックを、IN側にはウェット性能を高めるアンチハイドロブロックが配置されています。

 転がり抵抗の低減では、「e−Hybridコンパウンド」の採用、そして特殊防振ゴムとして実績を持つ「NVRラバー」を低発熱タイプに進化させています。これはコンフォート性能への期待も高めているようです。


 更に、「ロングライフポリマー」はトレッドゴムの分子結合を強化させ、耐磨耗性への効果を訴えます。

 低燃費タイヤのラベリング制度では、転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「b」(一部「c」)となっています。


 「EAGLE LS EXE」は、従来品としてコンフォートタイヤ「EAGLE LS2000 HybridU」との比較が見られます。しかし、タイヤ性能からはプレミアムコンフォートタイヤとしてのポジショニングも十分考えられますので、今後のラインアップはやや悩みそうです。

 発売サイズは、245/35R20 95W XL 〜 165/60R14 75Hの66サイズ。発売時期は、2012年2月1日より。

【2011.12.19】
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 トーヨでは、低燃費タイヤの新ブランド「NANOENERGY(ナノエナジー)」を発表しています。


 「NANOENERGY」の開発では、「Nano Balance Technology」と呼ばれるナノレベルでゴムの材料開発を制御する技術が採用されています。これはゴム材料の分析・解析・素材設計・加工という4つの体系を、横断的に統合した独自のタイヤ技術基盤なのだそうです。

 「NANOENERGY」は同社の乗用車用タイヤの新たなブランドとして位置づけ、日本国内はもとより、欧州など今後世界市場に展開、供給していくとしています。グローバルブランドとしての役割を持たせるということのようです。


 そして、「NANOENERGY」の第一弾として「NANOENERGY 1」が国内では発売されるようです。

 「NANOENERGY 1」は、タイヤのラベリング制度で転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「b」を達成しています。


 ウェットグリップ性能を「c」から「b」へグレードアップさせるのは、高いハードルだったそう。この実現は、転がり抵抗低減とブレーキ力という相反する性能を高次元で達成していることになり、低燃費タイヤにおける高性能の訴えは響いてきそうです。

 また、転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「c」の「NANOENERGY 2」も予定されており、ラインアップの充実は十分期待されるところです。


 但し、同社には既存低燃費タイヤとして「ECO WALKER」ブランドがポジショニングされています。よって、今後「NANOENERGY」と「ECO WALKER」を、どうバランスしていくのかは興味のあるところです。

 なお、「NANOENERGY 1」は、195/65R15 91Hの1サイズ。発売時期は、2012年2月1日から。


 「NANOENERGY 2」は、215/45R17 91W XL 〜 185/65R15 88Hの10サイズ。発売時期は、2012年6月1日から。

【2011.12.2】
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 ダンロップでは、低燃費タイヤ「ENASAVE」ブランドのフラッグシップを謳う「エ
ナセーブ PREMIUM(エナセーブ プレミアム)」を発売するようです。


 「PREMIUM」が冠されたことで、フラッグシップとしてのポジションが与えられお
り、カテゴリーへのポジショニングでは、当然プレミアムコンフォートを狙いたいところで
す。が、従来品比較ではスタンダードタイヤの「EC201」が取り上げられており、この辺りは如何に考えるべきか?

 さて、「エナセーブ PREMIUM」は、材料をナノレベルでコントロールすることを可能にした新材料開発技術「4D NANO DESIGN」が採用されています。これにより「ENASAVE」史上最高の低燃費性能とブレーキ性能の両立を実現し、ラベリング制度では転がり抵抗係数「AAA」(一部サイズは「AA」)、ウエットグリップ性能「c」を達成しています。


 「ENASAVE」シリーズで転がり抵抗係数「AAA」の達成は初であり、「エナセーブ PREMIUM」に対する期待を強く感じます。これまでは、コンフォートやミニバン、そしてスタンダードのカテゴリーで「ENASAVE」ブランドを訴えてきました。しかし、他メーカーはフラッグシップとして既に転がり抵抗係数「AAA」を強化しており、ダンロップはそれを追随することになります。

 やや出遅れ感もありますが、「ENASAVE」ブランドの実績をフルに訴えこのタイヤの発展に努めて欲しいものです。


 それと、「ENASAVE」ブランドの名称表示はこれまで「ENASAVE」であったのですが、今回は(今回から?)「エナセーブ」となっています。パターンコードは「ENASAVE LRR」です。統一して欲しいのですが・・

 発売サイズは、215/45R17 91W 〜 185/70R14 88Hの15サイズ。発売時期は、2012年2・3月発売:8サイズ、9月発売予定:7サイズ。

【2011.12.2】
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 ヨコハマでは、SUV用低燃費性能のタイヤ「GEOLANDAR SUV」を発売するようです。


 「GEOLANDAR SUV」は、主に街中や高速走行をメインとするSUVをターゲットにしており、これまでのH/T(Highway Terrain=高速走行対応)、S/T(Street Terrain=街中でのオンロード)などにポジショニングされそうです。

 タイヤの開発は、低燃費タイヤ「BluEarth」で培った最新コンパウンド配合技術や設計技術を応用しているという。この採用は同社のSUVタイヤには初めて、従来品となる「GEOLANDAR H/T−S」と比較して、転がり抵抗は16%低減しつつ、ウェット制動性能は6%向上しているのだそう。また、パターンノイズ性能は21%向上、ロードノイズ性能は13%向上だそう。


 この実現により、タイヤサイドには優れた環境性能を実現した証として「BluEarth」のコンセプトマークを刻印している。

 「GEOLANDAR SUV」は、SUV用低燃費タイヤかと思ったら違うようです。従来品「GEOLANDAR H/T−S」から転がり抵抗を16%低減しているものの、これ夏用タイヤとして使用した場合の性能だということ。


 現在のラベリング制度では乗用車用サマータイヤのみを扱っており、 「GEOLANDAR SUV」は冬用タイヤの性能を具備しているため対象外なのだそう。残念。

 発売サイズは、245/50R20 102V 〜 175/80R15 90Sの26サイズ。発売時期は、2012年2月より順次。

【2011.12.2】
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 ヨコハマでは、低燃費タイヤのグローバルブランドである「BluEarth」シリーズに、コンパクトカーから高級セダンまで対応する「BluEarth−A(ブルーアース・エース)」を追加したようです。


 「BluEarth−A」は、「DNA Earth−1」の後継とも考えられコンフォートタイヤとしてのカテゴリー配置が想定できます。

 性能はウェットへ特に主眼を置いているようで、従来品「DNA Earth−1」との比較では、ウェット制動距離が20%低減しているそう。さらに、車外通過騒音を0.5dB低減、燃費性能においても「DNA ECOS」との比較で4.4%向上を謳います。


 この実現の為に、ヨコハマ独自のメインコンパウンド技術である「ナノブレンドゴム」をベースに、特性の異なる2種類のシリカにオレンジオイルを増量し、それにブレンドポリマーを配合した「BluEarth−A」専用ナノブレンドゴムを開発したのだそう。

 また、専用の非対称トレッドパターンの採用では、しっかり感としなやかさを両立させたことが強調されています。


 「BluEarth−A」のターゲットは、ガソリン車やハイブリッドカーを問わず、高級セダンを中心に幅広い車種をターゲットにするとしており、今後「BluEarth」シリーズの中核商品としていくのだそうです。

 なお、ラベリング制度では転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「b」を達成しているよう。


 「BluEarth」シリーズは、積極的商品展開でラインアップの拡大が進みます。その為、カテゴリーへのポジショニングではやや整理が必要。しかし、低燃費タイヤへの取り組みでは期待感は常に膨らみます。

 発売サイズは、245/40R19 98W 〜 175/65R14 82Hの38サイズ。発売時期は、2012年2月27日から。

【2011.12.2】
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 ブリヂストンでは、低燃費タイヤのラベリング制度で転がり抵抗係数「AAA」を達成した新製品「ECOPIA EP001S」を、2012年7月頃発売すると発表しています。


 「ECOPIA EP001S」は、転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「a」を誇ります。この実現には同社独自の材料技術である「NanoPro-Tech(ナノプロ・テック)」と、モータースポーツ用タイヤの開発で培ったグリップ向上技術を融合させているそう。

 また、新開発のグリップ向上パタンと組み合わせ、転がり抵抗とウェットグリップ性能の両立を高次元で実現しているとしています。


 同社には、既に転がり抵抗係数「AAA」を達成した「ECOPIA EP100S」がラインアップされています。よって、転がり抵抗係数「AAA」達成のみに拘れば話題性としては最大とは言えないかと。

 しかし、名称は気になるところ。「ECOPIA」ブランドながら「001」を冠しているのはスポーツタイヤである「POTENZA S001」の流れを汲むということか?


 今回の発表ではこの辺りを含め詳細は示されていません。なので、余計に詮索してしまうのですが、もしかして低燃費タイヤ初のスポーツタイヤとなるのでは・・

 今週から開催される東京モーターショーのブリヂストンブースには、このタイヤが展示されるそうです。そこで詳細の発表は期待されるところです。


 残念ながら私は今回も足を運べませんが、行く予定の人は是非確認されては。

【2011.11.30】
追記

 「ECOPIA EP001S」について、ブリヂストンでは追加情報を発信しています。


 業界初となる「ラベリング制度」での最高グレード(転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「a」)を達成した「ECOPIA EP001S」は、従来品である「ECOPIA EP100S」と比較して転がり抵抗は3%低減し、ウェットブレーキは17%短縮が果たされているよう。

 また発売サイズは、195/65R15 91Hの1サイズ。発売時期は2012年8月1日からとなっています。

【2012.6.15】
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