ピレリ のアジア・パシフィック市場へ向けた戦略を見る

 ピレリ が示すアジア・パシフィック市場とは、日本、中国、韓国を主とするものです。特に中国に対する意欲は相当高い。2015年のクルマ市場規模が米国を抜いて世界一となりましたので当然かと。因みに2位米国、3位日本です。

 またやはり2015年、中国化学メーカーの中国化工集団公司がピレリを買収し傘下に収めています。このこともピレリと中国との関係性に更なる結び付きを強めているのでは。

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 専用として向けられる製品は、F1タイヤも開発しているイタリア ミラノの ピレリR&Dセンター で開発され、中国工場で生産後にデリバリーされます。欧州の工場と同じ設備を整える中国工場で製造し、グローバル製品と同じ質を実現しながらもコスト面での優位さを持つ、要は安い、と言うこと。

 この在り方が大々的にアナウンスされたのは2012年だったかと。「Cinturato P1」のデモンストレーションは相当派手な演出でした。この時に市場認知を経てプレミアム製品拡大を図ることが伝えられています。

 更に続き2014年のスタッドレスタイヤ「ICE ASIMMERICO」を経て、2016年の「DRAGON SPORT」に至ります。「DRAGON SPORT」に際しても新たなスポーツカテゴリーの提案として「Cinturato P1」レベルのアナウンス活動が展開されました。

 アジア・パシフィック市場のメインは中国です。そこから支流となる日本へ、とは正直寂しい。やはりここは日本専用に拘りたい。が、実はアジア・パシフィック向けの施策が日本でも好感を得ています。

 少なくとも「Cinturato P1」と「ICE ASIMMERICO」への注目は、決して当サイトに限ったことではないでしょう。もしそうだとしたら、当サイトの影響力があり過ぎなので私自身が驚く。

 で、注目される理由は ピレリ が持つブランド力でしょうね。中国企業の傘下であっても ピレリ は ピレリ です。スーパーカーへも装着される P ZEROシリーズや、F1への供給は極めて高い信頼性を維持しています。

 ここが重要なところ。欧米等ではプレミアムブランドとしての認知を強調、一方アジア・パシフィックではブランド認知を活用し、安さによるボリュームアップを図ります。ブランド維持が重要なところであって、決してスタンダードとしないカテゴリー展開に注目です。

 当サイトでスポーツコンフォートに位置付ける「Cinturato P1」もアナウンスはプレミアム、「DRAGON SPORT」は新たなスポーツです。スタッドレスタイヤの「ICE ASIMMERICO」だってベーシックやスタンダードとは決して謳わない。

 にも関わらず認知と市場シェアのギャップは少ないかな。多いのは ミシュラン と聞くけれど・・ いずれにしても価格が重要な選択項目になることは間違いありません。但し、安かろう悪かろう、ではいけません。ブランド力があって成り立つことでは。

イタリアのピレリ、プレミアムの認知を活かしつつアジア・パシフィックで存在感を高める製品を一覧表示する。世界シェアは第5位、1872年にジョヴァンニ・バッティスタ・ピレリによって創業。
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