ヨコハマのプレミアムコンフォート dB は専用ブランドがいい

 ヨコハマのプレミアムコンフォートカテゴリーに位置付けられた「ADVAN dB」。低燃費タイヤサイズも設定しそれまでのエコブランド「DNA」のエコ性能と快適性を継承。運動性能を強化することで「ADVAN」ブランドを冠することとなりました。これが2009年7月、そして2017年に「ADVAN dB V552」へ進化しました。

 ヨコハマのラインアップは、「ADVAN」がグローバルフラッグシップとして位置付けられています。プレミアムであることは認めるも、どちらかと言えばスポーツのイメージが強い。「ADVAN NEOVA AD09」もここに配置されますし・・

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プレミアムコンフォート dB の歴史

 1998年のニュースリリースでは、「ASPEC dB」を3月から発売するとしています。コンフォート・インチアップを謳い、ミドルサイズセダンから大型輸入車までのインチアップサイズが中心です。そう「DNA」以前のプレミアムブランドは「ASPEC」だった。私レベルが確認できるのはこの辺りからです。

 2000年6月に発売されたのは「DNA dB」。「dB(デシベル)」は継承するものの「DNA」へ取り入れられています。「DNA」とは Driving(運動性能)、NVH(快適性能)、Assessment(環境性能)の頭文字からのネーミングです。

 2004年2月は「DNA dB ES501」を投入。「DNA」の中でも優れた静粛性を誇るのが「dB」、転がり抵抗低減も図られ燃費性能の向上が謳われました。トレッドパターンは1998年の発売以来、高い静粛性を得た dBパターン を継承しています。そして ADVAN dB専用パターン へ発展。

 プレミアムコンフォートに対しては、ブリヂストンの「REGNO」がかなり積極的な展開でブランドイメージを更に強固なものとしています。これに比較するとヨコハマは従来からの継承路線に満足してしまっている印象、正直物足りなさを感じます。

dBは専用ブランドがいい・・

 個人的に「ADVAN」はスポーツとして専用化したい。プレミアムコンフォートには新たな位置付けが欲しい。「ADVAN dB」で認知され継承を誇るも評価を維持するには何か違和感があるんです。

 「DNA」ブランドはエコタイヤとして認知されたものの、グローバルブランド「BluEarth」へ吸収されました。ここで「dB」が「BluEarth」ではなく「ADVAN」へ転換したのは、それまでのコンフォート性能と低燃費にプラスして、運動性とプレミアムの両立を目指した為です。

 この時期、ヨコハマのブランド展開はグローバル・プレミアムへの変革を迎えており、「ADVAN dB」はその流れを受け入れたものでもありました。

 そして2017年秋、モデルチェンジを果たした「ADVAN dB V552」として登場。コンセプトは 車内の空気感を変える、かつてない静粛性です。2018年シーズンから本格的始動開始。

 「ADVAN」への取り込みは理解出来ますが、やはりそこは性格の違い大きいしプレミアムコンフォート専用ブランドが理想でしょう。

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