ダンロップの国内展開は住友ゴムが継続する

 2015年、住友ゴムとグッドイヤーがアライアンス契約および合弁事業の解消について合意、2015年6月4日付けで正式に発表しました。双方とも世界戦略で異なる方向へ大きく舵を切ることになりました。

 住友ゴムにとっては欧米での買収や設備投資などにより資金負担が重くのしかかる。またシェア拡大を目指す上でも、世界3大メーカーの一角であるグッドイヤーは魅力的な相手だった、はずです。

 解消の言い出しっぺはグッドイヤー、「住友ゴムが反競争的な行為を・・」と主張し提携解消を申し入れ司法への訴えを起こしました。対して住友ゴムは、「見解の相違!」と真っ向から反論。恐らく ダンロップ ブランドの覇権争い、と見られています。

 当時、住友ゴムがダンロップブランドを使用出来ない地域ではファルケンなどを展開。これがグッドイヤー主導のダンロップと競合することに。提携維持のメリットよりも競争によるマイナスが濃くなった、というのが理由では。

 解消前の2014年世界シェアは、米グッドイヤーが9.1%で3位、一方住友ゴムは3.8%で6位です。15年前の思惑から双方への魅力、思惑がズレて来ている、そう考えます。

 で、解消で最も注目されるのはダンロップブランド使用の線引きです。公式に発表された内容は以下の通り。

【住友ゴム】
・日本の市販・新車用タイヤ
・北米(カナダ・メキシコ含む)の日系自動車メーカー向け新車用タイヤと2輪用タイヤ全般
・ロシア・CIS諸国、トルコを含む中近東およびアフリカ諸国等の33カ国
Goodyear社とのアライアンス契約および合弁事業の解消に関するお知らせ-住友ゴム

【グッドイヤー】
・北米(カナダ・メキシコ含む)の市販タイヤ、非日系自動車メーカー向け新車用タイヤ
・欧州諸国の市販・新車用タイヤ
グッドイヤーと住友ゴムのグローバル・アライアンス解消の合意について-日本グッドイヤー

 新たな展開では目指す方向性も確定されつつあります。住友ゴムはファルケンなども需要ブランドに格上げしました。またグッドイヤーは早急なラインアップの変革は控えつつも、米グッドイヤーの特色を少しずつ強調しています。

住友ゴムの歴史からダンロップとの関わり そしてファルケン強化 へ続く →

住友ゴムとダンロップの関わり そしてファルケン強化へ
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